さて、今回はいつにも増して気合が入っております。
私イチオシの選手を考察しようと思っていますので。
その選手は、高校卒業と同時に浦和レッズの門を叩きました。
野心もあり、1年目から遠慮せずにぶつかると豪語していました。
開幕ベンチ入りも果たし、このまま順風満帆なサッカー人生になるかと思われましたが...。
プロの世界、そんなに甘くはありませんでした。
実戦から遠ざかり、1年目の公式戦出場は1試合のみ。
2年目も状況は好転せず、年代別代表からも遠ざかってしまいました。
3年目になると、J2水戸ホーリーホックへレンタル移籍。
当初は途中出場が続いていましたが、レンタル移籍継続となった4年目の第14節岡山戦で転機が。
先発に抜擢されると、2ゴール1アシストの大活躍。
ここから、彼はコンスタントに出場機会を掴み始め、昨シーズンは9ゴールを記録、飛躍のシーズンとなったと言っていいでしょう。
今シーズンは、J1昇格となった大分トリニータへレンタル移籍となり、J1の舞台へ再挑戦することになりました。
ここまで書いてしまえばもうお分かりですね。
というか、タイトルに堂々と個人名出してますが笑
伊藤涼太郎選手の考察となります。
◾️プロフィール
伊藤選手は、大阪府出身の21歳です。
中学まではセレッソ大阪U-15に所属していましたが、ユースへの昇格は逃してしまいます。
その後は、生まれ育った大阪府を離れ、サッカー名門校、岡山県立作陽高等学校に進学します。
ここで才能を開花させた伊藤選手は、浦和レッズのスカウト(山田暢久氏、通称タリーさん)に見出され、入団の運びとなったわけです。
本題からは少々脱線しますが、皆さんは作陽高校のある、岡山県津山市に行かれたことはありますか⁇
私は現在広島市在住なこともあり、あちらへ行く機会があったのですが。
津山市...遠いっ‼︎
広島から岡山なので遠いのは当たり前なのですが、同県内の岡山駅からも遠い‼︎
時間にして約1時間半。
電車に乗っている時間、薄い本であれば読み終えられそうですね。
学生からすると、岡山駅まで出て行って遊ぶのも大変そうですが、逆にサッカーに集中できる環境が整っているとも言えるかもしれないですね。
◾️ポジション
Football LABのデータ上では、FWのポジションがセンターフォワードしかないので、そのポジションで出場したことになっています。
が、元々MFの選手ですし、彼のことは気にしていましたので、試合はDAZNでそれなりに追いかけていましたが、FWからMFの位置まで下がってのプレーが多かったので、トップ下という表現で差し支えないと思います。
◾️プレースタイル
トップ下の選手と申し上げましたとおり、攻撃的なプレースタイルです。
決定力、パスチャンス力、ドリブルチャンス力が秀でているのは特筆モノです。
攻撃に関する各能力を、高レベルな次元で搭載しているということですからね。
逆に、守備力に関するポイントは低いので、前回ご紹介の汰木選手同様、守備の負担が大きいポジションで起用すると、そこを突かれる可能性が高いですね。
◾️チャンスビルディングポイント
ドリブル、シュート、ゴールの数値が特に優秀と言えます。
特にシュート、ゴールのポイントが高いことは注目すべき点ですね。
シュートは、枠内シュートのみがポイントの対象となっています。
つまり、シュートを撃ちまくっても枠外の宇宙開発では、ポイントはちっとも加算されないのです。
また、ゴールのポイントは、ゴールとなったシュートのみ、ポイントが加算されます。
そしてそのポイントは、難易度が高いほどポイントが高いのです。
伊藤選手はゴール数は9で、ランキングで言えば30位タイくらいだと思うのですが、ゴールポイントは15位です。
ですので、難易度の高いゴールを決められる技術を持っているということです。
ですので、シュートまで持っていくことができれば、枠に入れる技術や難易度の高いゴール決められる技術があるので、得点の可能性は高いと言えるのではないでしょうか。
それがJ1でも継続できるかが、今季の彼の飛躍のポイントとなるでしょう。
◾️プレー動画
私が好きな伊藤選手のプレーを2つ紹介します。
1つ目は、昨シーズンの千葉戦、アディショナルタイムに叩き込んだミドルシュートです。
ふかさずに地を這うようなグラウンダーのシュートを撃ち込んだ所に、前述したシュートテクニックの上手さが凝縮されています。
【公式】ゴール動画:伊藤 涼太郎(水戸)90分 水戸ホーリーホックvsジェフユナイテッド千葉 明治安田生命J2リーグ 第29節 2018/8/18
2つ目は、彼が高校2年生の時に選手権流経大柏戦で見せた、エラシコ股抜きからのループ気味のシュートという、トンデモ技術が詰まったプレーです。
これをハイライトで観た私は、「とんでもない奴がいるもんだ...」と他人事のように考えていましたが、彼が入団すると決まった時は、すぐに「あのエラシコの奴か!」と思い出したほどのインパクトでしたね。
【全国高校選手権】作陽高校の10番、伊藤涼太郎選手の天才的なゴール!!
実はあともう一つ、世代別日本代表時の海外遠征で見せた、ボディフェイクからの股抜きドリブルが大好きなのですが、残念ながら動画が見つかりませんでした。
もし見つけたら、後からでも載せようと思っています。
【2020年1月11日追記】
遂に見つけた!1分53秒あたりからのプレー。
いつ観ても素晴らしい…。
◾️その他
今回はかなり熱が入っていたこと、私自身も感じております。
私はどちらかと言えば高卒、大卒、ユースから昇格の選手が成長して活躍していくのを観るのが好きです(どちらかと言えばですよ)。
なので、浦和レッズというチームの層の厚さに物怖じすることなく、果敢に挑戦するという気持ちを持って入団を決めた伊藤選手には、とてつもなく期待しているのです。
この2年間、水戸ホーリーホックで得た経験を活かして、大分トリニータでも活躍することができれば、彼の目標とする東京五輪出場や、赤いユニフォームを纏って、埼スタでプレーすることも現実味を帯びてきます。
まずはポジション争いに勝って、試合に出場すること。
そして、その攻撃センスを遺憾なく発揮し、相手守備陣をキリキリ舞いにさせてほしいですね。
伊藤選手、期待しています!
次回は同じくレンタル移籍中の、オナイウ阿道選手を予定しております。
お楽しみに。
データ引用元:Football LAB