先日、大変残念な退団情報がリリースされた。
浦和から大分トリニータへ期限付き移籍をしていたオナイウ阿道選手が、横浜F・マリノスへ移籍となることが発表された。
オナイウ選手は過去記事にも記載したとおり、2018シーズンに所属したレノファ山口でブレイク。
浦和としては、今シーズンJ1昇格を果たした大分トリニータへレンタルすることで、J1の強度におけるプレーを確認しつつ、その後のレンタルバックを目論んでいたものと思われる。
↓過去記事はこちら↓
オナイウ選手のプレー自体は、10得点を挙げ、日本代表にも初選出されるなど、浦和からしてみればレンタルバックしない理由がなく、事実新聞記事では復帰要請をしているような表現が見られた。
しかし、今シーズン覇者となった横浜F・マリノスからのオファーを受けた結果、浦和への復帰は実現することとなく、完全移籍という形で退団することとなってしまった。
これに関しては、選手側に立ってみれば仕方ないと捉えている。
浦和に関していえば、今シーズンは低迷の一途を辿り、戦術も曖昧、「浦和の責任」という定義の不明瞭なワードがチームコンセプトという状態。
大分ではチームの主力として据えられ、片野坂監督の下、戦術の確立されたチームで10得点を挙げた。
また、横浜も攻撃的で魅力あるサッカーを展開。
今シーズンのJリーグ覇者になったことで、来シーズンのACL出場も確定させている。
オナイウ選手からしてみれば、現在の浦和では自身の活躍する青写真は描けなかったのだろう。
大分・横浜はしっかりと点を取るイメージが共有できている印象があったし、その様なチームでは自身の役割もハッキリして仕事がしやすい。
ACL出場チームに移籍すれば、リーグと並行して戦うための選手層が必要になるし、その分出番も回ってきやすい。
こういったチーム状況を比較すれば…まぁ浦和に戻ってくる理由はないかな笑
浦和としては今シーズン、興梠選手におんぶにだっこ状態だっただけに、オナイウ選手の流出は戦力としても痛いし、世代交代を見据えた上でも痛い。
私自身、興梠選手の後釜問題がオナイウ選手で解消されると期待していたからね。
ちなみに、今シーズンのチャンスビルディングポイントを、興梠選手・オナイウ選手・杉本健勇選手で比較すると、以下の結果に。
なお、同チームでの比較ではないし、出場時間も杉本選手が圧倒的に少ない。
また、浦和でオナイウ選手と最も出場時間が近かった武藤選手はプレーのタイプが異なると判断したため杉本選手と比較してみた。
なので、あくまで参考程度の結果としてご覧いただきたい。
■興梠選手
■オナイウ選手
■杉本選手
このように、これまで実績のあった杉本選手は出場時間が短いとはいえ、圧倒的にオナイウ選手の後塵を拝する結果に。
このオナイウ選手の活躍は、先述したようにしっかりとした戦術の上での話だとは思うので、来シーズンは浦和もどのように点を取るのか、その共有をしてほしいし、それが観ている側にも伝わるようになってほしいものですなぁー。
オナイウ選手はこれまでの経験を活かし、横浜での活躍をお祈り申し上げます。
浦和戦ではやめてね…。
データ引用元:Football LAB