中村俊輔と聞けば、知らない人ってなかなかいないんじゃないかと思う。
それだけ中村選手はJリーグ・日本代表・海外で活躍し、数多の人の記憶に残っている。
だけど、それだけ人々には先入観というか、一種のイメージがついてまわっているんじゃないか。
私は中村選手に対して、ジュニアユースからユースに昇格できずに高校サッカーの門を叩き、プロに登りつめたということは知っている。
だけど、それ以外にあまり知らないことも多く、Jリーグでプロデビューしてから、割とトントン拍子に活躍し、日本代表に選出され、海外へ移籍し、Jリーグに復帰してからも一線級で活躍している、というイメージ。
だから、彼は元々才能に恵まれているし、彼自身の能力について彼が疑問視する必要もないと思っている。
もちろん、プロサッカー選手になるには努力だけでは足りないので、才能も必要にはなるんだけど。
ただこの察知力を読んでから、彼に対するイメージがだいぶ変わった。
彼は自分が乗り越えるべき壁を、積極的に探しているそうだ。
サッカーというのは毎日、常に進化しているので、「置いていかれちゃう」という危機感は毎日持っているし、満足して歩みを止めることもないのだそう。
だから、都度壁を探して、その壁を乗り越えることで成長し、自らの引き出しを増やしている。
壁を探すって中々できることじゃない。
壁がなければそのまま前に進めるから楽だし。
だけど、成功をつかんだ人達って、例外なく「困難な道をあえて選択」してる。
長谷部選手の「心を整える」にも、そういう風に書かれていた記憶がある。
ここが、彼ら傑出した人材と凡才の違いなのかな。
あとはサッカーをしていた人間なら誰しもがとおる道(?)のサッカーノート。
中村選手も書き続けており、ノートを書くことで自分の考えを纏められて落ち着くとか、それを後から見返すと新しい発見があるとか、当時の感情を呼び覚ましてモチベーションが上がるとか、様々な場面で活用している。
私も書くということについては意識しているけれど、例えば忙しいと日記を書くことは先送りにしがちになっている。
けれど、その日考えたこと、感じたことを書いたり、目標に対しての振り返りをしたり、いわゆる自分を客観的に見て検証することは、自分の立ち位置を確認するうえで重要なこと。
中村選手も今は毎日書き続けているわけではないというから、私も毎日は難しいとしても、その日のことを忘れていないうちには書き残していきたいと思う。