前回記事でも記載のとおり、お金に詳しくなろうキャンペーン!の最中なわけだけど、そのきっかけとなった書籍。
著者のトマス・J・スタンリー氏はアメリカの富裕層マーケティングの第一人者。
本書にて、そもそも億万長者とは?といった投げかけや、その億万長者になっている人々の行動を検証を通じ、読者へ億万長者になるための秘訣を教えてくれる。
皆さんにも考えてほしいのだが、億万長者の定義は何ぞや?と問いかけられたときどう回答するだろうか。
私も読んでいた当初、答えを用意していたわけではなかったが、漠然と「たくさん稼いでいる人」というイメージがあった。
だがしかし、そうではない。
と、著者は考えている。
億万長者≠所得が多い人
であり、
億万長者=資産が多い人
ということ。
つまり、いくら稼ぎが多くても、例えばその所得を使いまくって豪遊し、資産が少ない人は億万長者とは言えないということだ。
なお、だからといって稼いだお金を全部貯蓄に回せ、という訳ではない。
ただ注意してほしいのは、本書において、所得の使い方について細かく書かれているわけではない。
資産運用の方法として、こういった投資信託を買えとか、株で儲かる方法とか、そういったことについては書かれていない。
億万長者=資産が多い人になるために、普段の生活から見直すこと、またしっかりと予算を立ててそれを守って生活すること、資産を増やすためには時間とお金をかけること等をアドバイスしてくれている。
当たり前の話だが、所得が多くても、それと同等の支出をしていれば、資産は増えない。
逆に、所得が少なくても、倹約した、また身の丈に合った生活をし、資産を順調に増やすことができれば、億万長者へのステップとなる。
ここで身の丈に合った生活というところに立ちはだかるのが、両親からの経済的支援。
両親からの経済的支援があると、どうしてもそれに頼ったり、自分たちの所得が多いと勘違いし、身の丈に合った生活ができなくなることがある。
平たく言えば、スネをかじっているということだ。
だが何らかの理由でその経済的支援が途絶えることになった場合、資産も少なく、所得も少なければ、その後の人生に常に怯えながら過ごすことになる。
億万長者には、両親からの経済的支援がなかった人たちが圧倒的に多いというデータも、本書内で明らかにされている。
私も、両親からの援助に頼らずに、自分で資産を築いていきたい。
また、億万長者は、資産を増やすためには時間を費用を惜しまない。
予算を立てたり、それと執行額を見比べて今後の運用を考える。
それに費やす時間は、億万長者と非億万長者では倍ほども開きがある(億万長者:約100時間/年間、非億万長者:約55時間/年間)。
また、資産運用のためのアドバイザーとしてファイナンシャルプランナーを雇う場合も、非億万長者はどのファイナンシャルプランナーでも同じだと考えて、再安価で雇える人材をチョイスする。
億万長者は、資産を増やすために、優秀なファイナンシャルプランナーを選ぶため、そこの費用はある程度必要経費と考える。
こういったことの積み重ねにより、億万長者と非億万長者には、資産額に差ができていく。
億万長者は将来に不安を抱かずに生きていけるが、非億万長者は常に老後の生活に怯えながら生きていくこととなる。
そりゃ誰しも、前者になりたいと思うだろう。
そうなりたいのであれば、経済学的に言えば、時間や費用を正しく配分することが大切ということだ。
自身に置き換えてみると、身の丈に合った生活はしているはず。
名古屋生活スタートしてから、基本自炊で外食はしていないし。
あとは、予算と実績の比較検討をもっとしっかりやる必要がある。
予算は去年くらいに今後の老後までの計画を立てたけど、その実績がどうなったかの検証をしていない。
今、単身赴任で私の方が時間的余裕がある分、そこを妻と相談しながらやっていくことが、今後の人生に関わってくる。
新型コロナウイルスが落ち着いたら、知り合いのファイナンシャルプランナーと相談しながら、今後の予算を決めていきたいな。