在宅勤務、ではなくパソコンの支給がされていないため自宅待機となっている今では、読書の時間がたっぷりとれる。
前回のレビューからハイペースで読み終わった、こちらの書籍。
ファイナンシャルプランナーの大竹のり子氏が、株式投資、債券投資、海外投資、投資信託など、代表的な資産運用の方法を初心者向けにわかりやすく解説してくれる書籍となっている。
これもまた、資産運用の初心者には是非ともおススメしたい。
図解、と表紙に書かれているとおり、随所に絵やスキームが散りばめられているため、各投資の仕組みやスキームがわかりやすくなっている。
また、投資を実施していくうえで必ず目にすることになる専門用語についても、ページ下部に用語解説として説明書きを記載しているので、その場で「この言葉の意味ってなんだろう?」という疑問をすぐに解決してくれる。
巻末には、当該用語解説を含めた索引があり、後から言葉の意味を調べるのにも役立つという親切設計。
これだけでも、読みやすさが伝わると思う。
そして更に、実際に運用を始めようとする著者のために、モデルケースを挙げて、投資方法の指南をしてくれている。
例えば、「社会人3年目の単身会社員は、預金を確保しながらローリスク・ローリターンで少額利益を狙う」「家庭持ちの主婦は、株主優待で楽しみながら、分散投資でリスク管理」などなど。
こうやってモデルケースを挙げてくれると、とりあえずそれを真似して実践してみようという指標になるから、アウトプットしやすくていいよね。
先般読了した山崎元氏の「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」と比較して考えてみよう。
↓当該レビューはコチラ↓
山崎氏の書籍に関しては、良くも悪くも、そこまで深く各投資方法については語られていない。
だからこそ、初心者向けともいえるのだけど。
比較すると、大竹氏の本書の方が、各投資の仕組みや用語の解説についても記載されている。
なので、初心者の方には、最初に山崎氏の書籍を読み、ある程度資産運用についてのイメージを掴んでおき、かつ、投資に関する偏見(投資は怖い)をなくす。
その後、更に興味が湧いてきたところで大竹氏の書籍を読むといいかな。
大竹氏の方が詳細に書かれている分、初心者向けだけれども1ステップ次に進んでいると思う。
また、山崎氏の書籍では、「この投資はいいけれど、この投資はやらない方がいい」と選択肢を狭めている。
これがモチロン悪いわけではなく、最初に読むものとしては良いと思う。
結局、何を買えばいいの?から始まるものだからね。
次にやっぱり他の投資もやってみたい!となった時には、大竹氏の書籍を読んでみるといいのではないかと。
各投資の仕組みや買い方についてもわかりやすく記載されているので、自分で何を買うか、選択できる。
この書籍はもう少し所持しておこうかな。
普段は速攻、メルカリで流してしまうんだけど、私はまだまだゼニガメのレベルだからね…。