和製コルドバが追いかける、赤き血のイレブン達。

浦和レッズと読了書籍についてマイペースに綴ってまいります。

【書籍レビュー】「意外と世界は狭い」ラッシュライフ

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新型コロナウイルス。

 

最近は少し終息の出口が見えてきた感じがある。

 

ただ、まだ油断は禁物かな。

 

海外では、外出自粛を緩めたとたんに再び感染者数が増え始めたという事例もあるようだし。

 

どこを終息、と定義するかは難しいところだけど、少なくとも2020年中くらいは、自粛とか警戒モードが続くのかなと思いつつ。

 

読書や自己投資は、それでも変わらずに継続していきたい。

 

さて、伊坂幸太郎氏のラッシュライフ。

 

舞台は宮城県仙台市。

 

異なる5人の登場人物の人生が、それぞれ交わりながら、最終的に繋がっていくというお話。

 

具体的には、

 

①拝金主義者の画商戸田と彼に振り回される新進の女性画家志奈子

②空き巣に入ったら必ず盗品のメモを残して被害者の心の軽減を図る泥棒の黒澤

③新興宗教の教祖に惹かれている画家志望の河原崎と指導役の塚本

④それぞれの配偶者を殺す計画を練る女性精神科医京子とサッカー選手の青山

⑤四十社連続不採用の目にあっている失業者の豊田

(書籍解説から引用)

 

の5つの視点からなる。

 

それぞれ交わるというのは、例えば「黒澤が手助けした隣人は、殺害した塚本を運ぼうとしていた河原崎だった」とか、「豊田が出会った野良犬を傷つけようとしていた女性は、精神崩壊を起こしそうな京子だった」とかね。

 

ただ物語の序盤では、それらは巧みに伏せられているから、全くの赤の他人にしか見えない。

 

それが物語の後半に進むにつれて、真相が分かってくるから「あの時のあの人は、実はこの人物だったんだ!」という衝撃に繋がってくる。

 

また、途中からはそういう展開もある程度予測がついてくるので、それぞれの人生がどのように関係してくるか、推理していく楽しみもある。

 

一番難解なのは、京子と青山のトランクの死体かな。

 

そもそもちょい怖いし。

 

トランクから死体が何度か飛び出したり、途中でバラバラになっていたり、最終的には繋がって歩いていくし。

 

個人的には、京子と青山の話で、最終的に話が一本に繋がった感じがするので、5つの視点があれど、この話が軸になっているのではないかと思いつつ。

 

最後には、全ての話が一本に繋がったスッキリ感もあり、おススメ。

 

そしてふと思ったのだけど、伊坂氏は仙台市とビートルズがお好きかな。

 

ゴールデンスランバーでも、舞台は仙台市で、物語の重要なファクターとしてビートルズの曲を出している。

 

↓当該記事はコチラ↓ 

www.zeniya47.tokyo

 

調べたら仙台市在住ということで、自分が住んでいる都市を舞台にするのは頷ける。

 

舞台となる都市の描写を、在住している都市にすれば、その風景は知っているところかもしれないし、知らないとしても、すぐに取材に行けるから。

 

ビートルズは個人的な嗜好なのかな。

 

ゴールデンスランバーに続き、面白い伊坂氏の作品。

 

他にも色々とあるみたいなので、また読みたいね。