さてさて、勢いのままに書籍レビューをば。
今回は、資産運用に関する書籍。
書籍は最近、大抵はメルカリで中古品を購入している。
わざわざ新品を買う理由もないし、買っても必要なければ保持せずにそのまままた売りに出すだけだから。
でもこの書籍は、メルカリで探していたけれど中々見つからなかった。
というのも、誰かが売りに出しても、すぐに購入されてしまうため、検索をかけても市場に製品が出回っていない状態だった。
だが今回、タイミングよく購入できたこの書籍。
確かに、すぐに買われてしまうだけの内容があった。
株で資産運用をする際、必ずぶち当たる問題が、「どの株を買ったらいいの?」というもの。
書籍にも書いてあるけど、株は決まった定価がなく、その株価が会社の価値に対して高いのか安いのか、判断しづらいということ。
経験を積んで、自分なりの基準、ものさしを持つことができれば、そんな悩みも解消されるというものだけど、初心者においては、よくわからないまま買って、個人の感覚で売買してしまいがち。
そんな人に、株初心者アドバイザーの竹内氏が、株の選び方について、レクチャーしてくれるというもの。
この書籍の優れたところは、チャートに頼らず、会社の実態を見極めながら、どの株を選べばいいのか懇切丁寧に教えてくれるところ。
というかチャートはほとんど利用しないって言ってる。
著者も資産運用の大原則である、長期分散を推奨している。
自身もそのスタンスで運用しているため、チャートと毎日にらめっこするという短期投資の方向けの本ではない。
確かに、正直な話、チャートの見方は全然わかってない私。
それよりも、竹内氏のレクチャーしてくれる、長期分散に向いている株を購入した方がよさそう。
して、竹内氏が購入をお勧めするのは、「成長バリュー株」なるもの。
投資先となる会社のことをよく調べることで、安定的に成長している会社を探し当て、できるだけお得な株価(バリュー)で投資するというもの。
会社の将来を見据え、成長していきそうな株を購入したら、あとは株価が目論見通りに成長していくのを気長に待つ。
会社の将来をどう見るのか、という部分についても、決算書、会社四季報、決算短信の見方を詳しく解説してくれる。
ただ解説するだけでなく、ストーリー仕立てにし、イラストもはさんで見やすくなっており、非常に読みやすい。
恥ずかしながら、これまでそれらの指標の読み方が全く分かっていなかった私。
もちろん、この書籍に書いてあることで、そのすべてがわかるわけではない。
が、少なくとも、「見るべきポイント」というものがわかるようになる。
ここってすっごく大切なことだと思う。
だって、先ほど挙げた、会社の業績や将来を判断できる資料の見方って、誰かが教えてくれるわけじゃないでしょ?(もしかしたら大学で学習したのを忘れているだけけもしれんが…)
だから、こういう風に自分から学びに行かなければわからない。
けど、株運用の本っていうと、どちらかといえばチャートの読み方、という風に短期投資で資産を増やすことに特化している書籍が多いイメージ。
そんなにいっぱい読んだわけじゃないけど笑、書店の本棚はそんな感じがする。
この書籍は、各資料から企業の将来を推測し、それに基づく資産運用という方法だから、個人的にはチャートに頼るよりもとっつきやすいと考える。
それに先程申し上げた見るポイントは、普遍的な知識だ。
今後の資産運用にずっと活かしていけると考えれば、この書籍を買うのは、ものすごく価値のある投資ってことだよね。
会社四季報は書店で確認したら2,000円ちょっとだから、まぁまぁな値段ではあるけど、これを購入して、読みこんで、株を購入するまでがアウトプットなわけだから、明日買いに行こう。
こういうバイブルのような本があると、道が開けた気がして、俄然やる気が出てくるね。