専らミステリー小説にハマっている今日この頃。
この書籍を読破後、早速別の作品もメルカリで購入。
これまで購入した書籍で売っていなかったものをまとめて出品したら、意外と殆ど売れてオイシイ。
ただ、売れ残ったのがほぼサッカー選手の書籍という…個人的には微妙な気持ち笑
あんまりサッカー選手の自伝やエッセイは需要ないのかな。
サッカー経験者なら進んで読みたくなるだろうけど、そうでなければ目を向けることはないのかも。
私もサッカー以外のスポーツで読破したことがあるのって、陸上(駅伝)の原晋氏・大迫傑選手の書籍ぐらいだもんね。
見分を広げるためには、異なるジャンルの書籍も読まないといけないんだろうけど。
要検討事項だね。
さて、今回は綾辻行人氏の「迷路館の殺人」。
綾辻氏の書籍は、以前「十角館の殺人」を読破済。
確かあれは犯人を当てられた気がするけど…。
今回は、「おっ!俺の推理、結構当たってるじゃん!」と浮かれてからの…真実は別にあり、という隙を許さぬ二段構え。
最後感心して声上げちゃってた。
「これは面白い」「すごい」って。
ストーリーとしては、迷路館に閉じ込められた11人が連続殺人事件に巻き込まれる、いわゆるクローズドサークル系。
この書籍の特筆すべき部分は、読者に正しい推理をしたかのように見せかける巧みさ。
迷路館というだけあって、舞台は迷路のようになった建物で行われるため、読者に分かりやすくするために、迷路館の見取り図が冒頭部分に挿入されている。
もちろん、この迷路であることを利用したトリックで殺人が行われるんだけど、見取り図があり視覚的にわかりやすいので、読者としては推理がやりやすいはず。
私は第2の殺人のトリックについて、ある程度正解に近いものを導き出せたし、犯人が音もなく各部屋を徘徊しのうえ連続殺人を実行し、かつ密室を完成させたことについても、見取り図のおかげで正解を導き出せた。
残念ながら当初導かれた結論にはたどり着けなかったけど、結構自分の推理力も侮れないんじゃないか、と興奮してた笑
だがしかし、それこそ作者の綾辻氏の思うつぼ。
当初導かれた結論とは異なるところに真実があることを、ラストで知らされる。
これまでの作品でイヤという程、先入観の怖さを思い知っていたのに、今回も同じ轍を踏んでしまった笑
犯人は女性なんだけど、作中では男性と捉えてもおかしくない表現で書かれている。
けど、どこにも男性と言及している文言はない。
「殺戮にいたる病」と同じだね。
男性と断定していない以上、嘘は書いてないわけだから。
そこで明らかに女性として書いてしまっていたら、恐らく結構な人間は、真相に辿り着いていたのではないかな。
だから、アンフェア、と感じる人もいないこともないかもしれない。
けど私は純粋に楽しめたな。
あんまり細かいところまでほじくり返して矛盾点やら問題点を探るよりも、最後のどんでん返しを楽しみたい。
これからもそのスタイルで、ミステリー小説は楽しんでいきたいね。