和製コルドバが追いかける、赤き血のイレブン達。

浦和レッズと読了書籍についてマイペースに綴ってまいります。

【書籍レビュー】【ネタバレ有】「推理よりも人間関係」ソウルケイジ

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前作の「ストロベリーナイト」がとても面白かったので、続編もということで。

 

姫川玲子シリーズの第2作、ソウルケイジ。

 

前作の登場人物は、基本的に続投。

 

もちろん、殉職した大塚は除く。

 

今回は、前作でいい味を出していたガンテツこと勝俣は登場せず。

 

残念。

 

だけどそれ以外の面々の人間関係は相変わらずで、今作は事件が結構複雑だから、それよりも人間関係を楽しんでいる自分がいた。

 

井岡は相変わらずそこかしこに登場して、殺人事件で陰鬱となりがちな物語の、もはや清涼剤として良い働きをしている。

 

前回では影が薄かった、玲子の同僚の日下の活躍、そして描写が多め。

 

玲子とは正反対の操作方法で、とにかく予見は誤捜査の元になるということで徹底的に排除し、ひとつひとつの可能性を虱潰しにしていくスタイル。

 

こちらが主人公だったら、あんまり人気は出なかったかもね笑

 

いや、優秀ではあるんだろうけど、性格が少々神経質というか皮肉屋とでもいうか。

 

まぁ前作今作読んでみて、実際のところはどうなのかは不明だけど、警察のこういう刑事課っていうのかな、殺人事件を取り扱う部署は。

 

こういう所はいわゆる男社会、って感じがするから、その中にいる紅一点、玲子に対して、どうしても男のプライドというものがあるのではないのかな。

 

玲子の部下はともかく、彼女の上司だったりだとか、同僚だとかはとにかく一癖も二癖もある。

 

玲子の実力は認めていつつも、素直にそれを認めて褒めたたえる、ということは稀であり、基本的には罵り合いながら、成果を我先にと争っている。

 

それは、男のプライドからくるものなんじゃないのかな。

 

そして玲子に上に立たれるのなんてさらにまっぴらだろうから、邪魔しつつ成果を独り占めする。

 

出る杭は打たれる、ってやつかな。

 

でもだからこそこのシリーズは面白い。

 

玲子がそれをどうやって出し抜こうとするのかが面白いからね。

 

今回は日下の刑事以外の側面も描写されていて新鮮味もあった。

 

ご家庭を持っていらっしゃったとは笑

 

そんな彼も息子に色々と問題があり、気苦労は絶えない様子。

 

日下にも人間味を感じさせる描写を忘れないところ、流石だね。

 

3作目はラストなのかな。

 

どんな結末が待っているやら楽しみ。