退団3人目。
鈴木大輔選手のジェフユナイテッド市原・千葉への完全移籍が決定。
鈴木選手は石川県の星稜高校から、アルビレックス新潟へ入団しプロ選手生活をスタート。
その後、柏レイソル⇒ジムナスティック・タラゴナ(スペイン)⇒柏レイソルと、柏レイソルとスペインのクラブを往復し、2019シーズンからレッズに加入。
上記の経歴や、髭を生やした風貌から、既に30代中盤頃だったっけと思っていたけど、実はまだ30歳。
私よりも若い。
ロンドン五輪世代であったから、同世代の山田直輝選手らが30歳であることを考えればわかりそうなものだが、以前から長いこと活躍しているイメージが強くて、どうしてもベテランっぽさを感じてしまう。
ただレッズでは、2シーズン合計でリーグ戦では20試合の出場に留まり不本意であったはず。
特に今シーズンは、戦術が固まらず、または浸透せず、大量失点の試合が散見された。
そしてその中でも、前半に5点をぶち込まれたショッキングな名古屋グランパス戦での敗戦で鈴木選手は先発出場しており、戦術の問題はあれど、名古屋アタッカー陣にケチョンケチョンにされてしまった。
その試合が今シーズンの悪い意味でターニングポイントとなったか、それ以降、出場機会はめっきりと減り、今シーズンの試合出場数はわずかに5試合。
先述の名古屋戦や、開幕戦で初VARに繋がったハンドを犯してしまうなど、DFというポジション致し方ない面もあるが、悪いイメージが残るシーズンになってしまったかな。
来シーズンはリカルド監督が就任するため、志向するサッカーも変化すると思うが、鈴木選手が監督のファーストチョイスになるかは微妙。
2019シーズンの鈴木選手のプレースタイル指標は以下の通り。
意外とビルドアップが長けている評価だけれど、実際のプレーを観ると、そこまで後方からの組み立てが上手なイメージはない。
岩波選手や、デン選手みたく、ビルドアップにも力を発揮するというよりは、槙野選手のように「相手を止める」ことが長所だと思う。
そうなってくると、同タイプには既に槙野選手がおり、ビルドアップが得意な岩波選手やデン選手がおり、若手筆頭株の橋岡選手がおり、青森山田高校から藤原選手が加入する。
30歳という年齢も、経験が必要なセンターバックではこれからが全盛期ともいえ、鈴木選手自身が出場機会のために移籍を望んだのではなかろうか。
移籍先の千葉は、失礼ながら長いことJ2に所属してしまっている。
彼がクラブやサポーターから期待されるのは、千葉をJ1へ昇格させる位の活躍であろうことが予想される。
まだまだ腐るような年齢ではない。
きっと千葉でもファイターぶりを発揮してくれるだろう。
データ引用元:Football LAB