退団8人目。
青木拓矢選手のFC東京への完全移籍が発表となった。
青木選手はサッカー名門、前橋育英高校を卒業後、高卒で大宮アルディージャへ入団。
大宮で6シーズン過ごした後、埼玉ダービーの対戦相手でもあるレッズへ加入。
レッズでは大宮時代を上回る7シーズンを過ごし、合計240試合の公式戦に出場。
リーグ優勝は果たせなかったが、ACLやJリーグカップ、天皇杯の制覇に大きく貢献してくれた。
そもそも、大宮からレッズへの移籍ということで、結構遺恨を残しそうな移籍かと思ったし、来ないだろうと思っていたから、加入が決定したときは度胸あるなーと当時感じたと記憶している。
それまではあまり青木選手に注目していなかったけれど、レッズに来てからその上手さを知った。
これ!っていう表現をすることは難しいんだけど、観ていて「上手いなー」と感心するプレーを披露していたのは、いつも青木選手だったよ。
例えばハイボールのトラップだったりだとか、何気ない縦パスだったりだとか。
それでいて運動量が多く、広範囲をカバーしてくれて。
要は総合力が高い選手なんだよね。
昨シーズンはチームの状況もあまりよくなかったし、青木選手も先発出場13試合、途中出場8試合に留まったこともあり、数字で見ると中途半端な能力になっちゃってるけど、カバーエリアの広さが運動量の多さを物語っている。
また前線への裏へのパスもいい所を狙っているシーンが多かったから、FC東京で永井選手とコンビを組まれると厄介かもね。
年齢としては31歳ということで、レッズでもまだ十分やれると思うけど、リカルド監督が求めるボランチ像ではなかったか、世代交代の対象となってしまったか、FC東京からいい評価をいただいたのか、残念ながら退団となってしまった。
ただ長澤選手同様、数々のタイトル獲得に貢献してくれたこともあり、批判の声は少ない。
FC東京での幸運を祈る。
データ引用元:Football LAB