退団9人目(ラスト)。
石井僚選手のレノファ山口への育成型期限付き移籍が発表となった。
石井選手は2019シーズンに浦和レッズユースから昇格して、プロ生活は今シーズンで3年目。
ユース出身だが、中学年代までは地元群馬県の街クラブに所属しており、そこで恐らくスカウトされてレッズユースへ入団。
最近トップチームに昇格する選手は、高校になって外部から入団してきた選手も増えてきたよね。
池高選手(富山)は北海道、大城選手(鳥取)は沖縄、今シーズンからトップチームの福島選手は宮崎。
きっとスカウトの方は、連日全国を飛び回って目を光らせているんだろう。
ジュニアユースからの昇格にこだわらず、外部入団も積極的なのはいいことだと思う。
クラブとしては、将来的にトップチームで活躍を期待する選手を、早い内から囲い込めるし、選手もプロに近づける。
仮にジュニアユースから昇格できなかった選手がいたとしても、本田圭佑選手(や中村俊輔選手よろしく、高校サッカーで悔しさをバネに成長することもあるから。
1歳年下の鈴木選手が逸材ということで何かと取りざたされるため、石井選手にはあまりスポットが当たることがないものの、彼も相当の逸材である。
世代別代表への選出経験もあるため、実力は折り紙つきであるはず。
そしてその身長は、鈴木選手の190㎝をも上回る191㎝!
最近はGKにハーフの選手が増えてきており、そういう選手は鈴木選手しかり、180㎝台後半、そして190㎝超の大型選手が多い。
そんな中で石井選手の191㎝というのは目を惹く才能だし、大きなアドバンテージである。
スラムダンクの田岡監督の言葉が思い起こされるね。
昨シーズンは終盤、福島選手や鈴木選手を差し置いてベンチ入り。
今後に期待を持たせるものであったが、試合経験を積ませる目的であろうか、山口への育成型期限付き移籍が決定。
石井選手と鈴木選手という将来有望なGKを抱えているのは贅沢だが、逆にポジションが1つしかないため、今回のように期限付き移籍で回収を目論見つつ、試合経験を積んで成長してもらうのがベスト。
将来的には、かつての都築選手と山岸選手のように、代表レベルのGKを2人抱える体制になると、チームとしては安心できるよね。
また、仮にどちらかが海外移籍等してしまっても、同じレベルの選手が所属していれば、戦力ダウンは最小限で済む。
山口の今シーズンは、なんとGK5人体制。
一般的に3人or4人体制が多い中、5人体制は多いような気がするが…。
まずはここでの競争に勝つこと。
そうすれば、彼自身の成長につながるし、レッズサポーターが観戦したくなる試合が増えて最高だ。