いやーさすがに橋岡選手で打ち止めだと思っていたんだけれど。
この時期に退団情報の記事を書くとは思わなんだ笑
そんな訳で、急転直下のシント=トロイデンへ移籍となった橋岡選手に続き、レオナルド選手が山東魯能泰山(中国)へ完全移籍することが発表された。
レオナルド選手は昨オフにJ2の新潟より加入したFW。
その前のシーズンにはJ3の鳥取に所属しており、日本にやって来てから、シーズンごとにカテゴリーを上げていた。
そしてそれは彼の、得点力の高さによって実現したもの。
鳥取では31得点、新潟では38得点をそれぞれ記録し、異なるカテゴリーで連続得点王を成し遂げるという偉業を達成。
そこにレッズが声をかけ、遂に昨シーズンはJ1の舞台へ。
チームとしての戦い方が定まらず、得点への道筋も不透明な状況の中、それでも特に前半戦は決定力と、上背はそこまでないものの強靭なフィジカルにより、優れた得点力を発揮。
彼の力で勝点を得ていた試合もあっただろう。
しかし、チームとしての問題なのか彼としての問題なのか、守備時のプレスでは彼一人のみが相手DFにプレッシャーをかけ、彼の背後のMFがついてきておらず、無駄に体力を消耗してしまっているシーンが散見。
また、彼は良くも悪くもビルドアップがうまくいっていないときに、興梠選手のように下がってボールを捌くタイプではなく、あくまでペナルティエリアで強みを発揮するタイプ。
昨シーズン中盤から終盤にかけては、ビルドアップが上手くいっていないチームの中で、ボールを運べるマルティノス選手や、チームの潤滑油となれる武藤選手、ボールを収めて起点となれる杉本選手を優先的に起用する場面があり、いつしかベンチスタートがメインに。
それでも最終的に11得点と、チーム2位の10得点を記録した興梠選手を抑えてチームトップスコアラーとなったが、彼としても不完全燃焼となったシーズンだっただろう。
とはいえ、巷の噂によれば彼は複数年契約を締結しており、移籍金も高額に設定されているので、彼を引き抜くのは容易ではなく、かつ今シーズンはリカルド監督も招聘し、彼の真価が発揮されるのを楽しみにしていたサポーターも多かったはず。
それがここにきて、中国マネーによる引き抜きにあってしまった。
リカルド監督が加わったのでチームに残留した、日本人への帰化も考えている、といった発言から、彼はこれからもレッズにいてくれるものと考えていたが…。
まぁ外国人選手はあくまで助っ人選手。
大体は傭兵的な考え方をするだろうし、詳細は不明だけど、サッカーとしても給料としても待遇が改善されるということであれば、そちらに行くのは自然の摂理。
彼を見出したレッズOBの岡野氏の心情は如何に、という面はあるが、やむをえまい。
私は逆に、新しいチャレンジが開幕までにどこまで整備されるか、レオナルド選手そして橋岡選手に代わる選手が誰になるのか、そしてどう活躍してくれるか楽しみ。
もう今週末にはリーグ開幕戦のFC東京戦。
チーム一丸となって頑張ってほしい。