前回発売から4カ月…長かったーけど待った分だけ面白さもひとしお‼︎
遂にプレミアリーグEast最終戦、青森星蘭高校戦の火蓋が切って落とされた。
葦人は左サイドバックで先発出場。
試合前の入場シーンでは、平のヘアバンドを着用して歩くカットが1ページを使って挿入され、反対側のページには青森星蘭1年生10番の北野がコレまた1ページで大きく。
この試合が、暗にこの2名の対決であることを暗示するような構図でいきなり熱い。
試合は静かな立ち上がりも、徐々にマンマーク作戦を敷く青森星蘭ペースに。
青森星蘭は左サイドバックで出場した葦人に、チーム全体でボールを集める戦術を徹底させる。
そして葦人は相手主将の羽田の強烈なマンマークに遭い、ボールを前に運ぶことができず後手後手に。
終いにはバックパスを掻っ攫われて大ピンチを招き、あわや失点かと思いきや…GK秋山が果敢な飛び出しでそれを阻止。
ここからはしばらく秋山の独壇場。
彼もボール回しに参加することで、マンマーク作戦を掻い潜り、攻撃に活路を見出すことに成功。
以前のGKは守れれば良い、というスタンスから、最近は攻撃の起点にもなる必要があるという時代の流れを表してるねー。
それに対して青森星蘭GKの槇村は、セービングで応戦。
巻末ラストの高杉のシュートを超人的な動きでストップ。
これにより、次巻また青森星蘭の流れになることが示唆されていた。
また、今回は槇村の過去にもスポットが当てられた。
身長を理由にユースへの昇格を見送られ、青森星蘭に進学した後は、自分を切り捨てたエスパリオンユースへの悪魔的な復讐心から、壮絶な努力をしてきたことを。
これは希望的感想だけど、福田監督はGKというポジション柄、秋山と槇村、どちらか1人しか出場できないことから、このままでは日本サッカー全体の損失と考え、あえて槇村は外に出すことにしたのではないかと。
彼に昇格見送りを告げた時の福田監督の顔には影が多く描かれており、本意ではなかったのではないかな。
しかし1つの巻を使って、まだ前半途中。
この試合を終わらせるには、あと最低2巻は使いそうだな。