怒涛の出入となったオフシーズンを経て、あっという間にリーグ開幕戦がやってきた。
チームは始動後に、橋岡選手とレオナルド選手が移籍、柏木選手は規律違反によりチームから退団の方針と、リカルド新監督としては頭の痛い事案が続いたかもしれない。
それでも、監督の手腕や新加入選手の多くに期待を寄せる中、開幕戦となったFC東京戦。
その結果や如何に。
■雑感
前半10分頃からNHK総合にて観戦。
地味にVARで取り消しとなった杉本選手の幻の先制点のシーンを見逃した…。
全体的にはレッズが主導権を握って試合を進める展開。
昨シーズンには見られなかった、良い距離感でパス交換し、相手陣内に攻め込んでいくシーンが多数。
また、守備においては取られたらすぐさま奪い返しにプレスをかけ、相手の攻撃の芽を摘んでいた。
これにより、相手の攻撃を寸断することに成功。
危険なシーンが全くなかったわけではないが、FC東京の決定機と呼ばれた場面は失点となったセットプレーだっただけに悔やまれる。
ただ、この「悔やまれる」という気持ちが生まれたことが何よりも嬉しい。
本当に失礼ながら、昨シーズンは途中から試合も観なかったし、降格もなかったからというのもあるが、負けても特段悔しいという気持ちは起きなかった。
それは結果にかかわらず、ワクワクしない試合が繰り広げられていたからのように思う。
だから、この試合で試合内容に反して結果がついてこなくて悔しい、という気持ちが湧いてきたことは、またレッズに感情移入する日々が戻ってきてくれるという期待に繋がっている。
この1試合で極度に楽観視することは危険ということは分かっていつつも、早く次の試合が観たくなった。
■データ考察
[スタメン・サブ]
続きはFootball LABデータ更新後にまた。
【2021年3月5日追記】
リカルド政権初の公式戦となったFC東京戦のスタメンおよびサブメンバーは上記。
興梠選手は昨シーズン最終節に負傷した影響で間に合わず、杉本選手が先発出場。
新加入選手で先発となったのは明本選手、小泉選手、伊藤(敦)選手。
明本選手と小泉選手はJ2での実績があるので、スタメンもさほど驚きはなかったが、伊藤(敦)選手のスタメンは最近のレッズではサプライズ。
開幕スタメンとなったルーキーは、2010シーズンに開幕スタメン出場を飾った宇賀神選手以来だとか。
それも、五輪代表の金子選手や昨シーズン飛躍を遂げた柴戸選手を差し置いてのスタメン。
プレーぶりも、とてもルーキーとは思えない落ち着いたボール捌きや、対人守備を披露。
これは今シーズンの最注目選手となり得るね。
[チャンスビルディングポイント:チーム・スタッツ]
攻撃におけるすべての数値で相手を上回るという、昨シーズンには考えられなかったスタッツが…笑
それだけ相手に気持ちよくプレーさせずに、自分たちのペースでサッカーができたということだから、なおさら勝点1というのが悔しいね。
相手の枠内シュート1本だから、唯一の枠内シュートが失点に繋がってしまったということだし。
パス本数がかなり多いことも、今シーズンの戦い方を顕著に表している。
初戦でFC東京相手に、自分たちの展開したいであろうサッカーをここまで表現できたのは、称賛に値する。
次の課題は、いかにしっかりとゴールに結びつけられるかということに尽きるか。
[チャンスビルディングポイント:個人]
攻撃トップは汰木選手。
パスポイントが高いと基本的にトップになることが多いので、パスポイントも同様。
ドリブルトップは途中出場だけど、レッズサポーターの皆様が期待の新・田中選手。
先般のルヴァンカップ湘南戦でも先発出場して、果敢なドリブルからチャンスに絡んだ様子。
リーグ戦でより長い時間で観てみたい選手だね。
シュートトップは同点ゴールの森重選手に譲ったが、先制点の阿部選手に並び、幻の先制点の杉本選手も高点数。
前半に明本選手からの折り返しを空振ったのは少々残念だったけど、興梠選手が負傷、レオナルド選手が移籍してしまった今、杉本選手にかかる期待はこれまで以上に大きい。
是非とも今シーズンは爆発を!
■最後に
次節のサガン鳥栖戦前に行われたルヴァンカップ湘南戦は0-0のスコアレスドロー。
ただ、これまでにはないほどにメンバーを入れ替え、平均年齢もぐっと下がった中でのドローであり、今後の世代交代を考えると価値あるドローといえよう。
次節の鳥栖戦は、進むべき道が間違っていないことを証明するためにも、勝利が欲しいところ。
次の試合も楽しみだー。
データ引用元:Football LAB