悔しい敗戦となったサガン鳥栖戦から中3日。
早くもリーグ第3節がやってきた。
これまでのリーグ戦は1分1敗。
ルヴァンカップ第1節湘南ベルマーレ戦も0-0の引き分けだったため、これまでの公式戦は3戦未勝利。
ゆえに今シーズンから指揮を執り始めたリカルド監督の初勝利もまだ。
これまでの試合では、昨シーズンから内容の向上が見られている。
ひとまず勝利を挙げ、週末にある強敵横浜F・マリノス戦に向けて士気を高めたいところ。
■雑感
[スタメン・サブ]
メンバーは上記のとおり。
前節から田中選手⇒明本選手が変更となり、開幕戦と同じスタメンとなった。
また、サブには関根選手と興梠選手が初のメンバー入り。
怪我で出遅れていた主力選手が戻ってくるのは頼もしい。
ディフェンスラインのデン選手や西選手、先日のルヴァンカップで負傷した藤原選手にも早く復帰してほしいね。
仕事もあり、前半30分くらいからの観戦だったが、そこから前半終了までは怒涛の展開。
まずは観戦始めてすぐ、右サイドを宇賀神選手が突破しかけたところを、中村俊輔選手が倒してしまう。
ペナルティエリアのライン上ギリギリの位置だったが、VARの結果、判定はPK。
これを杉本選手が決めて先制に成功。
その直後、今度はカウンター攻撃から杉本選手が小泉選手へスルーパス。
右サイドをフリーで駆け上がった小泉選手は中央フリーの伊藤(敦)選手へ。
伊藤(敦)選手はダイレクトでゴールに蹴りこみ、アッという間の追加点!!
かと思いきや、小泉選手がスルーパスを受ける際に僅かに身体が出ており、オフサイドでノーゴールの判定。
初めて流れの中からゴールが決まった!と思ったんだけどなー。
ただそれでも、レッズは主導権を渡さず。
前半終了間際、ドリブルで持ち上がった汰木選手がペナルティエリア内で倒されて、再度PKの判定。
キッカーは先ほどとは異なり、キャプテン阿部選手。
きっちりとゴール右下に沈めて追加点。
前半を2点差で折り返すと、後半は慌てずにボールを繋ぎ、さらに追加点を狙っていく。
後半開始から投入された田中選手の仕掛け、リーグ戦は初出場となった金子選手の落ち着き、武田選手の深い切り返し、復帰となった興梠選手と関根選手も出場となり、追加点こそ奪えなかったものの、相手の得点も許さず2-0で完封勝利。
今シーズンの公式戦初勝利を挙げた。
得点は認められなかったものの、前半のカウンターからの幻の追加点のシーンは非常に見ごたえがあった。
また、前節の鳥栖戦とは異なり、この試合はパス回しも比較的スムーズ。
パスコースを確保する動きができており、技術的なミスもなかったため、横浜FCの選手たちにボールの奪いどころを与えなかった。
選手で言えば、初出場だったからかもしれないけど、金子選手が印象に残った。
途中出場だったが、しっかりと試合の流れに乗れており、ミスなくクレバーなプレーぶり。
松尾選手のドリブルを単独で止めたほか、パス回しにも違和感なく参加できており、これからの連戦に貴重な戦力たりえることを証明した。
阿部選手が39歳でスタメン張ることもすごいけど、伊藤(敦)選手と金子選手のダブルボランチなんて夢があるよね。
ここでこの2人がしっかりと中核になっていってくれれば、今後数年はボランチの心配は必要なくなる。
海外移籍のリスクはあるが…。
柴戸選手も今は我慢の時かもしれないが、あのボール奪取力は絶対に必要とされる時が来るはずだから、腐らずに頑張ってほしい。
今は在籍選手自体の数が少ないため、これからの連戦による疲労、また怪我人により、出場機会は多くの選手に回ってくるはず。
その時のために、しっかり各選手準備をして、機会を待っていてほしいね。
では続きはFootball LABデータ更新後にまた。
【2021年3月15日追記】
■データ考察
[チャンスビルディングポイント:チーム・スタッツ]
各スタッツを見ても、まだまだ発展途上。
シュート数は決定的かどうかは別として、横浜FCを下回った。
ただゴール期待値は相手を上回っており、シュート数は少なかったものの、相手よりも効果的な攻撃ができており、レッズの方がゴールの匂いはあったってところかな。
[チャンスビルディングポイント:個人]
攻撃ポイントは横浜FCの高木選手と同点で山中選手がトップに。
クロスポイントが高く、山中選手の真骨頂であるクロスから攻撃を牽引したことが見て取れる。
点に結びついてはいないけど、山中選手が高い位置でボールを保持すると期待感があるし、過去にも多くのゴールを演出している。
彼のクロスをチームとして活かせるようになれば、それこそ流れの中からの得点が生まれるのだろうけど…。
現状はまだ彼が高い位置、そしていい体勢でボールを持てる機会が少ない。
こればかりは、リカルド監督の戦術が浸透するのを待つしかないか。
あとは田中選手のドリブルをもっと見たい。
もちろん、この試合も後半開始からの出場とはいえ、全選手中4番目のドリブルポイントをたたき出しているため、彼のドリブルの資質の高さは疑いようがない。
だからこちらも山中選手同様だが、より良い位置で余裕を持って仕掛けるシーンを作りたい。
この試合では、金子選手のボール奪取から武田選手⇒田中選手⇒興梠選手に繋がれば1点というシーンを作り出したし、カウンター時に田中選手のスピードは脅威になるはず。
この試合のように、リードしており、相手の背後にスペースが多くある時に投入すると効果は抜群だろう。
また、奪取ポイントで金子選手が2位にランクイン。
途中出場でしっかりボールを刈り取ってくれると、チームとしても非常に助かる。
阿部選手・伊藤(敦)選手のダブルボランチは開幕から固定されているが、金子選手も遜色ない出来栄えだから、連戦中は疲労を考慮し、上手く選手を入れ替え戦ってほしい。
■最後に
流れの中からの得点はなかったものの、PK2発でリーグ戦初勝利。
勝点3は選手たちの自信になったただろうし、リカルド監督もひとまず胸をなでおろしたのではないか。
横浜FCももちろんだが、これから連戦、そして難敵が続く。
次の横浜F・マリノス戦は最近相性の悪さが目立っている気がするけど、臆さずに正面から挑戦していってほしい。
更新が遅くなっちゃったから、もう結果は出てしまったが…。
データ引用元:Football LAB