■雑感
[試合ハイライト]
[スタメン・サブ]
スタメン・サブともに前節のセレッソ大阪戦から変更なし。
前節が完勝と言っていい内容だったから当然か。
ACL出場権となる3位以内のため、連戦連勝…といきたいところだったが、試合開始直後に出鼻をくじかれる。
ディフェンスライン裏への1本のパスに田川選手に抜け出しに対応できず、シュートを決められ、開始1分も経過しない内に失点。
酒井選手が若干準備ができていなかったが、自身の持ち味を発揮して狙い通りの先制点を挙げた田川選手も見事だった。
先制したFC東京は明らかに引いて守ってカウンターの構え。
レッズのボール支配率は相当な数値になっていたが、引いて守る守備陣を崩せず、逆にセットプレーから危険なシーンがチラホラ。
しかしレッズも焦れずにボールを回し、前半終了間際に追いつく。
中央柴戸選手の縦パスをペナルティエリア内で受けた平野選手。
シュートフェイントから、右を並走する酒井選手へ絶妙なラストパス。
酒井選手が汚名返上の同点弾を蹴り込む!
この時間帯に追いついたのは相手にもダメージ大のはず。
後半、FC東京はディエゴオリベイラ選手を後半頭から、途中からはアダイウトン選手を投入。
個人で打開できる選手が前線にいるのは、ディフェンスからしたらイヤなものだ。
ただ、展開としては前半と変わらずレッズが支配。
そして汰木選手に代えてユンカー選手を投入した直後にレッズが勝ち越す。
関根選手がペナルティエリア少し外から左足で強シュート。
これは惜しくもクロスバーに弾かれるも、こぼれ球を江坂選手が落ち着いて流し込んだ。
FC東京は勝つためには前に出るしかなくなったが、攻撃は割と淡泊。
セットプレーやロングスローが一番怖かったかな。
そのまま逃げ切り、レッズはリーグ戦3連勝。
先制されても、しっかりとビハインドを跳ね返す強さを見せ、また成長を感じる試合となったね。
続きはFootball LABデータ更新後にまた。
【2021年9月30日更新】
◼️データ考察
[チャンスビルディングポイント:チーム・スタッツ]
先制はされたものの、数値では前節のセレッソ戦同様、完勝といえる内容。
意外にも、ゴール期待値はFC東京の方が大幅に上回っていたが、支配していた割にはセットプレーから危険なシーンを作られていたから、その影響かも。
走行距離とスプリントは下回ったが、これはボールを支配して相手を走らせていたということもあるだろうし、戦い方として前線からの積極的なプレス・カウンター作戦を採用した影響もあるだろう。
確か、永井選手がスプリント数トップだったからね。
ロンドン五輪のスペイン戦の再現にならなくてよかった。
[チャンスビルディングポイント:個人]
パスでは平野選手・柴戸選手のレッズボランチがトップ。
CB同士のパス交換が多い場合は、あまりビルドアップができておらず、ただ後ろでパス回しをしているだけに留まることが多い。
ただこの日は、ボランチを絡めたパス交換がスムーズに行われ、相手を翻弄。
酒井選手の同点弾の場面でも、柴戸選手⇒平野選手への縦パスが契機。
また、その後の平野選手から酒井選手へのアシストパスも素晴らしかった。
シュートモーションから、ほぼ見えていないであろう位置の酒井選手へアウトサイドで流し、アシストを記録。
ついこの間までJ2に在籍していたとは思えない活躍ぶり。
また、逆転弾のシーンではシュートの上手さが光った江坂選手。
解説の福田氏もコメントしていたように、簡単なシュートではなかったはずだが、しっかりと抑えて枠内に蹴り込んだ。
シュートポイントトップこそFC東京の渡邊選手に譲ったが、あのシュートセンスはなんとも魅力的だ。
■最後に
9月29日に行われた川崎vs神戸で、神戸が敗れたことで、レッズは神戸と勝点同数の5位。
そして週末はその神戸と直接対決。
武藤選手や大迫選手、ボージャン選手等の大型補強を敢行した相手に対して、どの様な戦いができるか、注目が集まる。
データ引用元:Football LAB