■雑感
まず最初に。
折角の決勝戦ということで、めっちゃ久しぶりに現地で観戦してきた。
多分、現地観戦は2,3年ぶりくらいだと思う。
2人目の子供が生まれてからは、私一人での観戦は妻に負担が大きくなる。
まぁあとは、現地での観戦意欲が沸かない試合が続いていたという事情もあるけど。
そう考えると、やっぱり私はチームが良い時も悪い時も支え続ける、というわけではなく、チームが魅力的なサッカーをしている時は興味を惹かれるという種類の人間なのかもね。
サポーターの定義は人それぞれだと思うので、あくまでも私もサポーターの一人を自称するつもりですが笑
初めての新国立競技場、座席は3階席の後ろから3列目ということで、ピッチからは最も遠い位置だったけど、かなり傾斜がつけられていたので、ピッチを見下ろす視点となり、かなり見やすし。
また、当然だが完成したばかりなので新しい。
天気も本日は快晴&無風であり、屋根のために日陰であったが寒さはほとんど感じることなく、快適に観戦できた。
そして天皇杯決勝、大分トリニータ戦のメンバーはこちら。
[スタメン・サブ]
準決勝からメンバーをいじることはないと予想していたが、左SBに明本選手を入れ、小泉選手と江坂選手を同時起用。
宇賀神選手がベンチに回った。
また、興梠選手はベンチ外となり、大久保選手がメンバー入り。
大分は準決勝の川崎戦、シュートを多数浴びせられながらも耐えに耐え、試合終了間際に土壇場で追いついてPK戦で勝利している。
レッズとしては、同じ勝ち方をさせないためにも早い時間帯でゴールが欲しい所だったが、なんとそれが結実。
右サイドを小泉選手と関根選手で強引に突破すると、中央への折り返しを江坂選手が蹴り込んで、最初のチャンスで先制に成功。
大分はリーグ戦でも1勝1敗と、決して相性のいい相手ではないが、ここまで天皇杯全試合無失点の守備陣の奮闘が決勝も光る。
また、前線および中盤でのプレスも機能しており、大分に自由にプレーをさせず。
レッズも先制後は決定機の創出には中々至らないが、1点リードで後半へ。
後半、大分のビルドアップがスムーズになることが多くなり、レッズは守備の時間が長くなる。
高木選手を含め、最終ラインから丁寧にビルドアップするパス回しをうまく捕まえきれず、背走しながら守備をするシーンが多数となり、主導権を握れない。
関根選手⇒江坂選手で相手DFラインの背後を取り、GKと1対1となるシーンもあったが、これは高木選手がよく対応し、江坂選手のシュートは弾かれてしまった。
そのまま試合終盤へと試合は進み、レッズは槙野選手を投入して逃げ切り体勢に。
ところが、ここまで無失点を継続していた守備陣がついに決壊。
相手FKの流れから、中央へのクロスをヘディングで合わせられ、アディショナルタイム突入するかどうかの時間帯でまさかの失点。
準決勝と同様の試合展開、かつ試合の主導権を握っている大分はイケイケムード。
更にレッズは選手交代でユンカー選手はベンチに下がっており、興梠選手もいないため、準決勝終盤同様に「誰が点とるんだ」状態。
正直、最悪の展開が脳裏をよぎった…。
だがしかし、最後はこの男が全てを持って行った。
途中出場の大久保選手のCK、相手GKが弾いたボールに対して、柴戸選手がペナルティエリア中央外から左足ボレー。
これをペナルティエリア内にいた槙野選手がヘディングでコースを変えてゴール!!
こんな劇的な終わり方があるのかという展開で、レッズが天皇杯を制覇した。
■最後に
タイトルにあるように、特に準決勝と決勝は、退団選手の意地により勝利をおさめられたように思う。
準決勝セレッソ大阪戦は、宇賀神選手の先制ゴール。
決勝大分トリニータ戦は、槙野選手の劇的決勝ゴール。
両名とも、既にレッズを退団することが決定している。
それでも彼らは、レッズのために全力で戦い、天皇杯というタイトルと、来シーズンのACL出場権という財産をもたらしてくれた。
今シーズン、新加入選手の影響により、ベンチ&メンバー外が増えることになっても、その想いや経験がどれほど大きいものだったか。
それは、途中交代の関根選手の涙が物語っている。
その関根選手をはじめ、チームを引っ張る意識の選手がどれほどいるか。
来シーズンの陣容はまだまだ不透明だが、今シーズン、阿部選手・槙野選手・宇賀神選手の背中を見てきた選手たちには、その想いを受け継ぎ、戦って欲しい。
今シーズンの公式戦は全て終了。
リカルド監督が率いたレッズは、リーグ戦6位、ルヴァン杯準決勝敗退、天皇杯優勝と、昨年の今頃には考えられない成績を遺した。
明日から、これまで水面下で動いていた加入・退団の情報も多くリリースされることが予想される。
来シーズンの開幕まで、それらの記事でまたお会いしましょう。
そしてレッズの選手たち、今シーズンお疲れさまでした。