12月26日㈰は出ていく方のリリースが一挙に発表。
翌日の27日㈪は一転、移籍関連の公式発表はなし。
まだ報道レベルで燻っている火種はあるが、いつ発表になるのかドキドキものだ。
さて、26日㈰に発表された移籍でまだ記事にしていないものを。
金子選手の京都サンガFCへの期限付き移籍が決定。
金子選手は今シーズン、湘南から完全移籍で加入したばかりでレッズの1シーズン目。
移籍加入した選手では、J2から加入した選手が多かったことから、西選手と並んで今シーズンの目玉補強と目されることも少なくなかった。
事実、シーズン序盤は第6節川崎戦までは全ての試合でメンバー入り。
第5節札幌戦、第6節川崎戦では連続フル出場しており、この時点ではこのままチームの中心として出場機会を増やしていくものと思っていた。
だが、武田選手同様、負傷が金子選手のターニングポイントとなってしまう。
第6節川崎戦から第7節鹿島戦までの2週間で負傷し、鹿島戦を欠場すると、チームは第7節鹿島戦~第9節徳島戦まで3連勝。
その後も序盤の不調を払拭し、勝ちを重ねるチームにおいて、負傷でポジションを奪われた金子選手。
ようやく18節、古巣の湘南戦にスタメン出場するものの、同点被弾に繋がる痛恨のパスミスを犯してしまう。
これでリカルド監督の信頼を失ってしまったか、次に再び先発を果たしたのは、なんと最終節名古屋戦。
今シーズンは12試合447分間の試合出場と、これまで湘南で右肩上がりに増やせていた実績を伸ばすことができなかった。
負傷がターニングポイントなったのは間違いないが、ボール奪取を得意とするプレースタイルが少々柴戸選手と被り気味であり、かつ柴戸選手が今シーズン、ターンで相手を剥がして攻撃に転じるパスを供給できていたのに対し、金子選手はそのステージまで辿り着けなかった。
シーズン前には柴戸選手と並べたら鉄壁の守備を築けると考察したが、ビルドアップを考えるとこの2選手の組み合わせは厳しかったようだ…。
また、シーズン途中には平野選手というゲームメイクができるボランチが加入。
彼が入り込む隙間がほとんどなくなってしまったのが痛かった。
ただ、シーズン序盤は横浜FM戦(●0-3)・川崎戦(●0-5)と大敗する試合もあった中、逃げずに戦えていた数少ない選手の一人であり、個人的には非常に期待が大きい。
しかし、まだ伸び盛りの年齢である今、試合に出ないと自身の成長に繋がらない事情も分かる。
湘南時代の恩師である曺監督の下、今一度出場機会を増やし、必ずレッズに戻ってきてほしい。
レッズにはボランチは数多くいるものの、いつ何時海外移籍でチームから離脱するとも限らないし、金子選手ほどの人財を他チームに放出するのはもったいないと思うから。
データ出典元:Football LAB