これでシーズンオフに突入後、現在まで発表された移籍の考察は全てかな。
荻原拓也選手が、今シーズンに引き続き、来シーズンも京都サンガFCでプレーすることが発表された。
荻原選手は今シーズンから京都へ期限付き移籍。
曺監督の下、J1昇格を目指すチームにおいて、左SBのポジションを完全に確保。
40試合出場、出場時間2,858分と充実したシーズンを送ったことは間違いない。
彼は埼玉県出身であり、浦和レッズユース出身である。
つまり、クラブ生え抜き選手であることから、彼の活躍を望むサポーターは少なくない。
きっと、京都の試合を逐一チェックしていたサポーターも多かったことだろう。
京都は荻原選手の活躍もあり、J1昇格を決めている。
J1昇格を置き土産に、さぁ荻原選手待ってました!となるものと、誰しもが思っていたが…。
京都サポーターにとっては朗報、レッズサポーターにとっては悲報となる、期限付き移籍延長の報せ。
いやーこれは痛い。
何が痛いかというと。
- 選手層
- サイド突破の破壊力
- 将来的な復帰の不透明さ
まず1。
来シーズン、レッズはACLへの出場が決まっている。
となればもちろん試合数は多くなり、移動も多くなり、選手への負担が増大する。
故に、実績のある選手は多い方が良いのは自明の理。
荻原選手が主戦場としている左SBができるのは、明本選手・馬渡選手・大畑選手。
大畑選手は現在骨折中であり、シーズン開幕には間に合わなそうなこと、彼がいれば明本選手を前線で起用する戦術の幅が広がることを考えると痛い。
次に2。
これはもう、彼のプレースタイル指標を観ていただくのが一番。
ドリブルチャンス力がMAXですよ!
現在、同じくJ2からの加入が決定的と報じられている某右サイドのアタッカーも、同じくドリブルチャンス力がMAX。
同時に起用すれば、両サイドからガンガンドリブルで切り裂く、破壊力抜群の攻撃が観られたかも…。
それにクロスチャンス力も16。
J2で7位タイ。
来シーズンのJ1で、主に川崎や横浜FMといった、上位に入りそうなチーム相手にぶちかましてください笑
そして最後に3。
これは言葉の捉え方の問題もあるかもしれないが…今回の移籍に際し、レッズ公式で発表された彼のコメントでは「自分がより成長でき、必要としてもらえるチームでプレーすることがベストな選択と決断しました」とある。
この文章を正直に捉えると、「レッズよりも京都の方が成長でき、かつと必要とされている」となることから、レッズから積極的な復帰要請がなかったか、リカルド監督よりも曺監督のサッカーが自分には合っていると考えているのか、いずれにせよレッズへの復帰にはあまり前向きではないように映る。
言葉尻を捉えてもしょうがないので、あまり深読みはしないことにするが、彼がレッズに復帰して大活躍する青写真には、少々暗雲が漂っているかもしれない。
とは言え、ポジションを勝ち取り、自らが昇格に大いに貢献したと言えるチームでのJ1再挑戦。
きっと来シーズン、京都の左サイドでは彼が躍動していることでしょう。
【プレー動画】
データ出典元:Football LAB