新加入選手考察第7弾。
松尾佑介選手が横浜FCから完全移籍にて加入することが発表された。
松尾選手は埼玉県出身の24歳。
何を隠そう、というかもう皆さんご存知だと思うが、レッズの下部組織出身である。
関根選手の2学年下、伊藤選手の1学年、橋岡選手(現シントトロイデン)・荻原選手(現京都)の2学年上となる。
トップチームへの昇格はならなかったことから、例に漏れず大学サッカーへ進むことになるのだが、ここでの進学先は意外。
まず選択肢に挙がる可能性が最も高いのは、有力選手が全国からこぞって集まる関東大学サッカーリーグ、それに次いで関西学生サッカーリーグ。
しかし松尾選手の進学先は東北大学サッカーリーグ所属の仙台大学。
レッズOBの内館氏の出身校ではあるものの、プロサッカー選手を多数輩出しているというイメージはあまりない。
この進路選択について、あくまで推測の域を出ないのでハッキリとしたことは言えないが、結果的に松尾選手はこの仙台大学という環境で成長し、大学4年次には横浜FCへの2020シーズンからの加入内定と、2019シーズン特別指定選手登録を勝ち取っている。
そして2019シーズンは当時J2だった横浜FCで大学生ながらプロデビューを果たし、ゴールも記録。
21試合6得点5アシストと、既にJ2でチームの主軸とも言える活躍。
チームがJ1に昇格した2020シーズンにおいても、15位というチームの成績の中、7ゴール2アシストとカテゴリーが上がっても継続した活躍を披露。
レッズ戦での2ゴールは鮮明に覚えております…。
今シーズンは3ゴール1アシストと、過去2シーズンと比較すると成績は下がったが、チームが最下位に沈んだ影響も考えると致し方ない面もある。
そんな松尾選手の特長は、ずばりドリブル。
ドリブルチャンス力12はリーグ20位。
チャンスビルディングポイントでもドリブルは15位。
ポジションは左サイド、そして右利きであるため、スピードに乗ったドリブルで縦にぶっちぎるか、カットインからのシュートが武器。
プレー動画を観ると、縦に突破の方が多いかな。
個人的には「疾走感のあるスピードとドリブル」という言葉がピッタリだと思う。
2020年のレッズ戦での得点では、ディフェンスラインの裏で貰ってからのシュートでもあり、足下で貰うだけのプレイヤーではないところも◎。
【プレー動画】
報道では海外志向が強いことが示唆されており、レッズで活躍して海外からオファーがあった場合、移籍してしまう可能性が高い。
それでも、レッズの下部組織で育った選手が海外へ羽ばたくとなれば非常に喜ばしいこと。
レッズでの大活躍を期待。
データ出典元:Football LAB