あの天皇杯決勝から3週間ほどが経ち、既に新シーズンの体制発表も、他クラブではチラホラ。
レッズもここまで激しい人員の出入があったが、新たに2人の選手が入退団することに。
今回は、昨シーズン途中から加入した木下選手。
水戸ホーリーホックへの完全移籍が決定した。
↓加入時記事↓
190㎝と日本人の中では相当の巨体を誇り、海外を渡り歩いてきた木下選手については、当初から彼に関する情報があまりなく、いわゆる「ロマン枠」とでも言うべきか、化ければスゴそう!という感想。
だが結果的に見れば、シーズン途中の加入という事情はあれど、出場は途中出場の2試合にとどまり、総出場時間は17分と、彼のポテンシャルを観ることすら叶わず、水戸への移籍となってしまった。
ただ昨シーズン、リカルド監督は多くの選手に出場機会を与えている。
例えば大久保選手はシーズン序盤は殆ど試合に絡めなかったが、中盤以降は殆どの試合でメンバー入りし、出場時間を増加させていった。
これはもちろん、大久保選手本人の努力あってのものなのだろうけど。
また、同じく途中加入の平野選手やショルツ選手についても、いきなりスタメンに抜擢するなど、必要であれば思い切って起用するというスタンスであった。
そのリカルド監督が、8月29日の湘南戦を最後に、木下選手をメンバーにも選ばなかったということは…恐らく、単純にメンバー入りに値するパフォーマンスを、日々の練習でアピールできなかったということなのだろう。
個人的に、「浦和の最終兵器」と呼んできた選手たちがいる。
李忠成選手(アルビレックス新潟シンガポール)・高木俊幸選手(千葉)・杉本健勇選手(磐田)など。
木下選手も、私的「最終兵器」となるものと思っていたが、正直なところプレー時間が少なすぎて、最終兵器「未満」のまま退団となってしまうのが残念。
ただ加入時の記事にも書いたように、その素材は間違いなく一級品。
J2で大爆発すれば、またJ1のチームからお声がかかる可能性も高い。
短い間だったが、木下選手、ありがとう。