雑感
[試合前]
試合前日のリカルド監督のコメントでは、ユンカー選手は途中出場で徐々に慣らしていくしかないかと思われたが、いきなりのスタメン起用。
あのコメントはブラフか?笑
そして新10番、モーベルグ選手がベンチ入り。
最終ラインには岩波選手に代わって犬飼選手が起用された。
鳥栖戦のパフォーマンスはそこまで酷くはなかったと思うけど、リカルド監督も何かしら流れを変えたかったのかもしれない。
[前半]
前半15分までに両軍合わせて3ゴールが飛び出す落ち着かない展開。
8分、左CKを岩尾選手が蹴り出すと、ニアで犬飼選手が綺麗に合わせて先制。
続く11分には、江坂選手が高い位置で相手からボールを奪い切り、中央ユンカー選手へ。
ファーストシュートは防がれたが、こぼれ球を粘ってモノにしてシュート。
これが決まって2-0。
しかし14分、遠藤選手のFKに鈴木選手が合わせて1点差。
イケイケムードの中、水を差される失点となり、「2点差は危険なスコア」となりそうで怖かったが…次に得点したのはレッズ。
ユンカー選手と伊藤選手のコンビネーションで守備網を突破にかかると、大井選手のハンドを誘発。
これをショルツ選手がきっちり決めて再び2点差。
これまで通り江坂選手が蹴ると思っていたが、ショルツ選手だったのは驚き。
ただ、前チームでもPKは得意にしていた模様なので、納得の人選。
[後半]
この試合最大のサプライズ、後半から出場したモーベルグ選手のゴールが飛び出す。
中盤でこぼれ球を拾うと、ドリブルで突進。
相手選手3人に囲まれながらも、巧みなステップでシュートコースを作り出し、抜き切らずに左足シュート。
これがGKの手をかすめてゴールイン。
Jリーグデビューからわずか3分でゴールを記録し、レッズサポーターの心を鷲掴みに。
またこの試合では、右サイドからカットインして惜しいシュートを放ったほか、左サイドではエラシコ(!)も披露。
以降はスコアは動かなかったものの、レッズとしては久しぶりに快勝と言えるスコアでリーグ戦2勝目を飾った。
[試合後]
スコアから表されるように、チーム全体が良かったと言えると思うけど、スコアラー4名は特に良かった。
北欧三銃士、ユンカー選手・ショルツ選手・モーベルグ選手は改めてスペシャルな存在であることを認識。
ユンカー選手・モーベルグ選手はまだこれからコンディション、コンビネーションも向上するだろうから、上位陣を捲るのは十分可能だろう。
また、犬飼選手も先制点を叩き出したヘディングのみならず、ビルドアップでは的確なパスワーク・持ち上がりでスムーズな攻撃に寄与したほか、守備でも後半から出場したファビアン ゴンザレス選手を完封。
ショルツ選手の相方争いに、改めて名乗りを上げた。
データ考察
[チャンスビルディングポイント:チーム・スタッツ]
ここまで圧倒した試合内容であれば、もっと点は取りたかったのが正直な感想。
相手GKの三浦選手が決定機を複数回防いでいるため、PK含めて4点止まりだったが。
ただ、そこまでのチャンス構築が今節は素晴らしかった。
バックラインから丁寧にビルドアップし、相手を引き出しつつ攻略、スペースができた相手守備陣を突いた。
ユンカー選手も前線にいると、ラストパス1本で脅威となれるため、相手守備陣も警戒せざるを得ないし、代表ウィークで間隔が空く間にコンディションを向上させて、次節札幌戦もスタメンで観たい。
[チャンスビルディングポイント:個人]
ドリブルポイントは関根選手、そしてモーベルグ選手が1・2フィニッシュ。
関根選手も今節はシュートチャンスが何回もあっただけに、得点を取れないのはもどかしいはず。
守備面での貢献を考えると関根選手は外しづらいはずだが、モーベルグ選手がいきなり結果を出し、松尾選手もTMで得点していたことを考えると、関根選手にもそろそろ得点を期待したい。
決定機を決め切れなかったユンカー選手だが、それでも1得点と結果を残した。
元々決められていた交代か、前半だけでお役御免となったが、1度防がれたシュートを拾って捻じ込むあたり、ストライカーの矜持を感じた。
まだまだコンディションは万全ではないようだが、だからこそこれからの逆襲に期待ができそうだ。
データ置き場
[試合ハイライト]
[チャンスビルディングポイント:チーム内ランキング]
[ベストイレブン]
攻撃的ベストイレブンに犬飼選手・モーベルグ選手・ユンカー選手が選出。
個人的には、京都戦とのパフォーマンスの差もあるが、犬飼選手に非常に期待感を持った。
攻撃・守備面ともに申し分なしの活躍。
ヘディングもゴンザレス選手に競り勝つ強さあり。
やっぱり鹿島から移籍してきた選手は頼りになりますな!笑
データ引用元:Football LAB