雑感
[試合前]
前節、鮮烈なデビューを果たしたモーベルグ選手がスタメンで出陣。
また、復活のゴールを決めたユンカー選手も引き続きスタメン出場。
ベンチには怪我で出遅れていたものの、先日のTRM作新学院大学戦で衝撃の5ゴールで調子を上げていた松尾選手が満を持してベンチ入り。
酒井選手は代表戦を怪我で辞退したこともありベンチ外。
宮本選手・安居選手の両大卒ルーキーが久しぶりにベンチ入りしており、出番があるかも注目される。
[前半]
監督を務めるミハイロ・ペトロビッチ監督が徹底して継続している3-6-1のスタイルは今期も健在。
GKから丁寧にボールを繋ぎ、大きくサイドに張った両WBへの展開でチャンスメイク。
レッズはこのやり方に後手を踏み、主導権を握られる。
しかし、守備陣が粘って失点を食い止めるとレッズに好機。
右サイド、深い位置で馬渡選手の上げたクロスが、ペナルティエリア内の札幌の選手の手に当たってハンド、PKの判定。
これをモーベルグ選手が落ち着いて決めて2試合連続ゴール、レッズが先制。
前半の終盤はCKから柴戸選手・ユンカー選手に絶好機が訪れるも決め切れずに1点リードで後半へ。
[後半]
選手交代なく始まった後半だったが、後半10分頃にモーベルグ選手⇒関根選手、ユンカー選手⇒松尾選手へ交代を行うと雲行きが怪しくなる。
前線の迫力が目に見えて減少、また札幌の途中出場中島選手の高さと強さに手を焼くシーンが増加。
迎えた後半27分、左サイドで大畑選手相手に何度も鋭い突破を図り、脅威となっていた金子選手に見事な左足シュートを決められて同点に。
その後、札幌の荒野選手が危険なプレーで一発退場となる追い風があったものの、決定機と言えるのは試合終了直前の江坂選手のボレーくらい。
ペトロビッチ監督がプレー再開時の振る舞いに激高したり、犬飼選手も膝を痛めて負傷したりと、後味の悪くなってしまった一戦は痛み分けで終了。
[試合後]
試合内容からしてみれば、引き分けは妥当だと思っている。
PKでの1点で逃げ切れるほど、今のレッズは守備が安定していないので、2点目を取れなかったことから追いつかれるのは必然。
攻撃面ではモーベルグ選手の加入や途中出場の松尾選手のドリブルのキレ具合を観ると、まだまだ改善の余地は大いにある。
特に松尾選手は、左サイドでボールを持ってからの縦突破やカットインで、確実に相手の脅威になっていた。
なので今は失点の多さが気になるところ。
リーグ戦では無失点試合は湘南戦のみだからね。
今節みたいなPKだけでの得点でも、強いチームは無失点で勝っちゃうので。
そんな中で前節からスタメンを奪取した犬飼選手の負傷が気がかり…あまり軽くなさそうな感じだったが、長期離脱でないことを祈る。
【2022年4月4日更新】
データ考察
[チャンスビルディングポイント:チーム・スタッツ]
流石、ペトロビッチ監督のチーム。
攻撃面ではレッズを上回る数値を叩き出した。
一方で、ゴール期待値はレッズが上。
前半終了間際には決定機があったし、試合終了間際には江坂選手の惜しいシュートもあった。
ボール支配率も上回ったうえで、主導権を握りながら試合を進めて勝利が得られれば良いのだけれど、中々そうはいかないジレンマが続いている。
[チャンスビルディングポイント:個人]
個人的に挙げたいのは松尾選手とユンカー選手。
松尾選手は途中出場にも関わらず、レッズではドリブルポイントがトップ。
縦への突破からクロスを上げた他、中央へ切り込んでのシュートも。
いずれも得点には繋がらなかったものの、停滞した攻撃を活性化させられる選手であることを再認識。
現状、モーベルグ選手は格が違う選手である印象であるため、サイドプレーヤーの出場機会はより限られそう。
ベンチ外の大久保選手・松崎選手も負けないでほしい。
また、ユンカー選手はこの試合はゴールこそならなかったものの、モーベルグ選手とのコンビで一気にゴールに迫ったり、サイドでの上手いボールキープからチャンスメイクしたり。
途中交代時にはフラストレーションが溜まっている様子を見せていたが、ストライカーたるもの、それ位のエゴがあった方がいいと思う。
次節の清水戦では鬱憤を晴らすゴールを期待している。
データ置き場
[試合ハイライト]
[チャンスビルディングポイント:チーム内ランキング]
イマイチ調子が上がり切っていない印象の関根選手だが、レッズでは累計ポイントで2位、90分平均でも江坂選手に並んで2位タイ。
一方で現時点ではアシストが1つのみと、得点への直接的な関与においては少々寂しい。
覚悟を持って14番を背負ったシーズン、これからの爆発に期待。
[ベストイレブン]
レッズからの選出なし。
データ引用元:Football LAB