今シーズンの新加入選手考察第1弾。
大分トリニータから吉田選手の完全移籍加入が発表された。
吉田選手は埼玉県出身の26歳。
高校は埼玉を離れ、群馬県のサッカー名門校である前橋育英高校の門を叩き、大学ではこれまた名門の法政大学に入学。
関東大学サッカーリーグでの成績は、3年生の時に4試合、4年生の時には13試合の出場。
意外にも出場機会を得たのは遅く、かつ4年生の時も、GKというあまり選手の入れ替えがなさそうなポジションにも関わらず、22試合のうち13試合の出場。
大学3年生の時にはSC相模原に特別指定選手として登録される(出場はなし)あたり、既にプロでやれる実力という評価は得ていた模様だが、その割には出場機会があまりなかった様子。
ここはやはり、プロのスカウトのお眼鏡は違う、ということなのかな。
卒業後にザスパクサツ群馬に入団すると、ルーキーながら34試合(全試合)に出場。
大学生は一般的に即戦力として期待されて入団を打診されるとはいえ、素直にこれはすごい。
ここで評価を高め、翌シーズンには大分トリニータに活躍の場を移し、2シーズンは出場はなかったものの、2022シーズンには終盤にポジションを奪取。
最終的には11試合に出場し、本人も手応えを掴んでシーズンを終了しただろう。
そんな中で、上のカテゴリーからのレッズのオファーを受け、移籍そして挑戦を決めた吉田選手。
彼の特徴は、キックの精度にある。
YouTubeにアップされているいくつかの動画では、西川選手よろしく、正確で低弾道のパントキックを味方選手に蹴り、攻撃に繋げているシーンが多く見受けられる。
【参考動画】
現代サッカーにおいて、GKにも足下の技術が一定以上求められるのは既に常識となっている中、このキック精度の高さは、プロの中でも武器になり得る。
守備面(セービングやハイボール対応)がどれ位の実力なのかは不明だが、どちらにせよ楽しみだ。
このままであれば、GKは西川選手・鈴木選手・牲川選手に、吉田選手を含めた4名体制。
2022シーズンが3名体制だったが、誰か移籍となるのか、それともこのまま4名で来シーズンへ向かうのか。
西川選手は2022シーズン、ミレッコーチの影響か、プレーの安定度が増したように思うし、鈴木選手は出場機会は限られたものの、A代表にも選出された。
牲川選手はパリサンジェルマンとの試合で輝きを見せていた。
ポジションが一つしかないのが惜しい選手層だと思うが、今のところ退団の噂はなし。
まだシーズンインまでは長いが、どうなるのかな…。