続いては新加入選手の考察。
ロアッソ熊本より、髙橋利樹選手の完全移籍加入が発表された。
髙橋選手は埼玉県出身の24歳。
埼玉栄高校から国士舘大学に進学し、熊本でプロ生活をスタートさせた経緯を持つ。
埼玉栄高校は、私があまり埼玉県のサッカー事情に詳しくないからかもしれないが、あまり聞かない高校名。
陸上競技が全国レベルであることは知っているが、最近はもっぱら昌平高校の強さが際立っているからね…。
国士舘大学では、明本選手と同期。
在学中、チーム自体は関東大学サッカーリーグ1部と2部を行ったり来たりしたようだけど、通算51試合に出場し、大学4年生の時には2部ではあるが12ゴールと結果を残した。
熊本に加入後は、当時J3に所属していたチームにあって、初年度から9ゴールをマーク。
2年目も8ゴール、J2へ昇格した2022シーズンは14ゴールと、カテゴリーが上がっても継続して得点力の高さを見せつけている。
彼のプレースタイルを考察するにあたり、近似している選手として最もわかりやすいのが、J2得点王に輝いた横浜FCの小川選手。
比較してみると、髙橋選手はプレースタイルや能力が小川選手に匹敵するものを持っていることがわかる。
ただ小川選手は得点王というだけあり、シュート精度が高い。
その部分については若干劣ってしまう部分はあるかもしれないが、それ以外は非常に似通っており、レッズは「J2得点王を獲得した」と言い換えてもいいのかもしれない(大袈裟)。
レッズは2022シーズン、シーズンインの時点でFW不足の懸念があったが、その懸念が最後まで尾を引いてしまった。
ユンカー選手は故障気味、木原選手は恐らく実力的な問題でベンチ外、よって点取り屋がスタメン&ベンチにも不在の状況であることが多く、序盤は明本選手がFWをやっていた。
中盤からは松尾選手がFWに入ったり、リンセン選手の加入(&即離脱)もあったりしたが、軸となる選手は終ぞ定まらなかった。
来シーズンは興梠選手が復帰するとはいえ、年齢の影響を考えると過度な期待はかけられない。
ユンカー選手・リンセン選手も故障での離脱が多かったことを踏まえると、髙橋選手にはチャンスだし、かかる期待も大きい。
そんな期待も込めて、リーグ戦の2桁得点を希望したい。
【プレー動画】
データ出典元:Football LAB