恐らく、ある程度は既定路線。
しかし、個人的には非常にもったいないという感情。
金子大毅選手が、京都サンガF.C.へ完全移籍することが発表された。
金子選手は2021シーズンからレッズに加入。
同期の移籍加入組としては、小泉選手・明本選手・西選手(現札幌)ら。
同オフに長澤選手(現名古屋)・青木選手(現FC東京)らの主戦場がボランチだった選手がこぞって移籍してしまったこと、また東京五輪代表にもたびたび選出をされていたため、即戦力かつこれからのレッズを背負ってくれる存在として、非常に期待していた。
↓ 過去記事 ↓
事実、2021シーズン序盤においては、リカルド新政権で結果が出ずに苦しむチームにおいて非常に奮闘してくれていた。
ただ、古巣湘南戦での痛恨のミスや、チームが上昇気流に乗り始めたタイミングでの負傷離脱という不運も重なり、徐々に出番を失ってしまった。
ルーキーイヤーだった伊藤選手が予想以上にリカルド監督の戦術にフィットしたことも、金子選手にとっては誤算だったかもしれない。
シーズン中盤には水戸から平野選手も補強され、立場はより一層厳しいものに。
そして2022シーズンに向けてトドメと言わんばかりの、リカルドチルドレンである岩尾選手の補強。
完全に金子選手の入り込む隙間がなくなってしまい、かつて師事していた曺監督が率いる、京都への移籍を決断。
一応、期限付き移籍ということで、場合によっては復帰という選択肢も残されてはいたんだけれども。
ただやっぱり、完全移籍への移行が既定路線であったように思える。
理由としては2つある。
まず1つは、前回の藤原選手の記事でも同様の考察をしたが、京都はかつての恩師が率いているチームであること。
金子選手を見出し、五輪代表に選出されるまでに成長させたのは、曺監督が湘南で長期政権を築いている時だったよね。
その監督の下、戦術が変わっていなければ、自身も躍動できる環境があると考えるだろう。
そして2つ目は、レッズのボランチの層。
リカルド前政権下では、主に不動のスタメンとしてコンビを組んだのが、岩尾選手と伊藤選手。
そこに経験のある柴戸選手と平野選手がおり、かつポテンシャル抜群の安居選手が控えている。
更にユースから堀内選手が昇格したため、ボランチは異例の6人体制。
金子選手も含めると7人となるため、人数としては明らかに過剰。
スコルジャ新監督で金子選手の序列がどうなるかも見てみたかったけど…仕方ないね。
金子選手のサッカー人生、武運を祈る。