工藤孝太選手が、藤枝MYFCへ育成型期限付き移籍することが発表された。
工藤選手は和歌山県出身の19歳。
浦和レッズユースから昇格した、生え抜きのレフティーCB。
ルーキーイヤーとなった2022シーズンは、同じく高卒ルーキーであった木原選手と同様に、AFCチャンピオンズリーグの消化試合の1試合のみの出場にとどまった。
消化試合のみの出場、それ以外でもベンチ入りすらままならない現状ということは、まだ試合に出場するチャンスを貰えるレベルには達していない、ということであって。
もちろん藤枝でポジションが確約されているわけではないが、レッズよりも試合に出場できる確率が高いのは確か。
藤枝は、2022シーズンまではJ3に所属していたが、2023シーズンからはJ2に昇格することが決まっている。
初のJ2ということで、残留のために戦力の増強を狙っていただろうし、工藤選手はレッズでこそ出場機会はないものの、世代別日本代表に恒常的に招集されるほどの実力者だ。
きっと藤枝にも大きな補強となった、のではなかろうか。
工藤選手には左利きという、希少性のある特徴がある。
CBのポジションでビルドアップする場合、右利きだとどうしても左側にしかパスできなくなりがち。
ショルツ選手みたいに自由にドリブルで持ち上がれてしまうなら別だけど。
数少ない出場機会ではあるが、工藤選手の左足からの縦パスには可能性を感じた。
まだ経験不足な点は否めないため、守備面においては危うさもあったが、ポテンシャルは十分。
プレシーズンマッチのパリSG戦ではSBで起用され、ドリブルで股抜きを披露する場面もあった。
まずは経験を積み、スタートラインに立てるようになるまでになること。
来シーズンは、J2の並みいる強敵達を完封し、左足のパスでチャンスを創出、そんな工藤選手が見られることを期待。