セレッソ時代に得点王争いをした杉本選手は、レッズで当時の活躍を再現することはできなかった…。
杉本選手は、ジュビロ磐田へ期限付き移籍していたが、この度、完全移籍へと移行することとなり、レッズを離れることとなった。
杉本選手は2017シーズン、当時所属していたセレッソで22ゴールの大活躍。
先述した様に、得点王争いの大活躍で、一気にその市場価値を上げた。
レッズに加入したのは2019シーズン。
同オフには山中選手(現セレッソ)も同時に獲得したことで、山中選手の高精度クロス⇒杉本選手のヘディング、なんてホットラインを期待した。
ただ、その後レッズに在籍していた間に奪ったゴールは、2シーズン半で6。
また、記憶ではその中で流れの中から奪ったゴールは、札幌戦と清水戦の2つで、残りの4つはPK。
この頃のレッズは監督がコロコロと変わり、選手としてもやり辛い時期であったとは思うが…恐らく、得点王争いを期待していたレッズからしてみれば寂しい成績に。
2021シーズンの途中からは横浜FM、2022シーズンは磐田へ期限付き移籍しており、レッズからは離れていたが、そこでもかつてのような成績は残せておらず、動向が注目されていた。
結果的に、磐田への完全移籍が決定したわけだが、今回の移籍劇には特殊な事情も絡んでいる。
というのは、磐田は獲得した外国籍選手の件で色々と問題があったようで(詳細はよく読んでないし面倒なので省略)、現在補強禁止処分が下っている。
そんな中でも、どうやら期限付き移籍の選手を完全移籍へと移行させることはできる模様。
よって、補強ができない磐田は現有戦力の引留が命綱であるということと、杉本選手の移籍先を探していたレッズの思惑が合致したことにより、今回の移籍が成立した…のかもしれない。
「J1において1シーズン22得点で得点王争いの実績あり」「身長187㎝と上背がある」「上背の割に足下の技術もあり敏捷性も悪くない」「日本代表選出経験あり」と、スペックや肩書を並べるととんでもない選手。
ただ、レッズに在籍した間は最後までその「ポテンシャル」枠という扱いとなってしまったことは残念。
2023シーズンは、過去に期限付き移籍で在籍した東京ヴェルディ以来となるJ2が舞台となる。
補強禁止処分を喰らった磐田で獅子奮迅の大活躍、磐田を1シーズンでJ1に復帰させた、という世界線を見られることを願って。
杉本選手の武運を祈る。