シーズンオフ中の短期練習参加が意外な結果に。
宮本選手はKMSKデインズ(ベルギー)へ期限付き移籍。
宮本選手は2022シーズンに流通経済大学からレッズへ加入。
同ポジションには日本代表の酒井選手、実績十分の馬渡選手がいながらも、両選手が代表活動や負傷による離脱を繰り返したことも宮本選手には功を奏し、15試合に出場し、試合出場時間956分と、悪くない成績を記録。
ただ彼が先発出場した試合で勝利をおさめられたのは2試合と、チームの不調もあったとは思うが、チームを勝利に導く選手とはなれなかった印象。
また、宮本選手の特長は、「ランニングマン」という愛称からもわかるとおり、90分間上下動しても動きが落ちないスタミナ。
ボールを持っている時、いわゆるオフェンス時における働きにおいてはまだ改善の余地があった。
相手と対峙した際のドリブルでの仕掛けや、サイドから上げるクロスの質や、ビルドアップの精度など。
よって、右サイドでボールを持った時も、前に向かうのではなく横、または後ろが選択肢になることが多く、サポーターをやきもきさせたこともしばしば。
そんな点を彼自身が危惧したのか、チームが気を回したのかは不明だが、シーズンオフには今回移籍先となるKMSKデインズへ、安居選手・工藤選手と共に練習参加。
短期でも何がきっかけで選手の急成長に繋がらんともわからないし、また最近は若手選手の海外志向もとても強い。
こういった取り組みは、選手から魅力的なチームとして映るだろうし、レッズを選んでくれる可能性を高めると思うので、とても評価している。
今回、宮本選手がその3人の内でプレー面が評価されたか、はたまた陽キャということでコミュニケーションがしっかり取れていたからか。
いずれにせよ、半年間の海外挑戦のチャレンジを決めた。
宮本選手のコメントにあるように、この移籍がプラスになるかマイナスになるかは彼次第。
いきなりドリブルで相手をぶち抜けるようになっていたり、クロスの質が劇的に向上したりということはないだろうが、半年間で少しでも掴めるものがあればというところかな。
ただレッズとすると、右SBの選手層が不安。
先述の通り、現在同ポジションの2名は負傷離脱が多め。
昨シーズンは、関根選手をそこに下げて対応したこともあったが、これはあくまで応急処置策。
身長差によるミスマッチや、守備対応によりそこを突かれて失点の可能性は高いし、オプションと言えるかはかなり怪しい。
6月末までの期限付き移籍なので、シーズン開始からは約4カ月ちょっと。
その間であれば耐えられる…という目算なのかもしれない。
あるいは3バックにしてしまうか。
スコルジャ監督はどういった選択をするのか、ここは見所かもね。