雑感
[試合前]
スタメンは前節の札幌戦から変更なし。
ベンチには馬渡選手に代わり大畑選手、またルヴァンカップ湘南戦で公式戦初ゴールを記録した、ユースの早川選手が抜擢された。
札幌戦で退場処分を受けたカンテ選手はベンチ入りできないため、リンセン選手がベンチに控える。
[前半]
所用により観戦できていないため感想なし。
[後半]
後半7分頃から観戦開始したが、数分前に川崎の脇坂選手にゴールを決められており、1点ビハインドの状況。
今シーズンの川崎は、ここ数年の驚異的な強さは鳴りを潜め、今節開始前の時点では2勝2分4敗の勝点8と低空飛行。
とは言え、ゴールを決めた脇坂選手や、アシストの家長選手、日本代表の山根選手など、選手の質は引き続き高い。
どうやら怪我人が多発していることも、不調の原因ではあるようだ。
先制を許したレッズだが、その後攻め込まれるシーンはあまりなく、レッズがボールを握って同点を目指して攻撃する展開。
ただ、川崎守備陣を破壊するような効果的な攻撃はあまり繰り出せず。
パスを貰ってから、出し所を探す選手が目立っていた。
同点を目指すレッズは、70分にペナルティエリア内で興梠選手が相手DFに蹴られて転倒。
リプレイを確認しても明らかに蹴られており、これでPK獲得…かと思ったのだが、何と主審はノーファウルの判定。
何をもってノーファウルと判定したのかは不明だが、レッズは同点の絶好機を逃すことに。
逆に78分には、川崎のシミッチ選手の際どいミドルがポストを直撃。
これは何とか西川選手が抑えて九死に一生を得る。
攻勢を強めたいレッズは80分、岩尾選手⇒柴戸選手、興梠選手⇒安居選手、関根選手⇒早川選手へと3枚交代。
早川選手はリーグ戦デビューとなった。
そしてその交代直後の81分、レッズは同点に追いつく。
左サイドを荻原選手・安居選手・早川選手のコンビネーションで攻略。
荻原選手がサイドを抜け出してグラウンダーの優しいクロスを中央に送ると、途中出場していたリンセン選手が右足ワンタッチで合わせる。
これが川崎GKの手をはじいてゴールイン。
リンセン選手のリーグ戦初ゴールが飛び出した。
その後はレッズが逆転を狙えるシーンがいくつかあるも、ゴールを割ることはできず。
1-1のドローに終わった。
[試合後]
個人評としては、リンセン選手にリーグ戦初ゴールが生まれたのが嬉しい。
ルヴァンカップ清水戦で得点を挙げてはいたものの、リーグ戦ではノーゴールが続き、札幌戦ではカンテ選手のベンチ入りに弾かれるようにベンチ外になってしまっていた。
ただ、エールディビジで100ゴール以上を決めている実力は疑いようがないはず。
単純にフィニッシャーとしての役割に専念すれば、ゴールを量産できるのかも。
となると、それ以外の選手でゴール前までボールを運ばなければならないので、現状は難易度が高いのかもしれない。
そして何といっても早川選手。
あなた本当に高校生ですか?と思えるインパクト。
同点ゴールのシーン、荻原選手・安居選手とスムーズに連携して相手を崩す頭の良さ。
ラストプレー、柴戸選手・安居選手とのワンツーパスでペナルティエリア内に進入し、隙あらばシュートを選択する積極性。
そして個人的に最も気に入ったのは力強さ。
90分頃、相手左サイドで車屋選手にプレスをかけてボールを奪取。
そのままドリブルで突っかけると、自分よりも15㎝も大きい車屋選手との競り合いを強靭なフィジカルで制し、車屋選手をなぎ倒して前進。
リンセン選手のラストパスはDFに当たってしまったが、今後に期待を抱かせるには十分すぎるプレーの数々だった。
身長163㎝と、サッカー選手でなくても小柄と言える体格だが、その分重心は低い。
なので競り合いには意外と強いと思うし、彼の長所にもなっているのではないかな。
身長170㎝でCBを務めていた筆者が言うので間違いない。
データ考察
[チャンスビルディングポイント:チーム・スタッツ]
川崎に対して数値で優位に立てる日が来るとは。
逆に言えば、それでも勝ちきれなかったことが課題、とも言えるけど。
ボール保持率は6割近いが、ボールを持っても最終ライン付近でパスを回さざるを得なかったという理由がありそう。
[チャンスビルディングポイント:個人]
早川選手は10分強の出場時間ながら、ドリブルポイントはトップを叩き出した。
彼の場合は、体格で空中戦では相手選手に対して分が悪いことが想定されることから、地上戦で優位に立つことが必須。
それには、体幹の強さやポジショニングや技術力が重要になるが、既にその片鱗は見せている。
練習試合で得点を取りまくっていることから、シュートの上手さもありそう。
是非とも優秀なアタッカーに育つことを期待したい。
データ置き場
[試合ハイライト]
[チャンスビルディングポイント:チーム内ランキング]
[ベストイレブン]
守備的ベストイレブンに伊藤選手が選出。
伊藤選手はデュエルの強さから、中盤の制圧に必要な選手。
シュートの上手さも兼ね備えており、海外移籍への懸念は常にある。
今シーズンのJリーグを制覇後に移籍するスケジュールでお願いします。
[リーグ戦通算成績]
データ引用元:Football LAB