雑感
[試合前]
遂に迎えた、AFCチャンピオンズリーグ決勝。
対戦相手は、これまで決勝で2度相まみえたサウジアラビアの強豪、アルヒラル。
第1戦は、敵地サウジアラビアに乗り込んでのアウェー戦。
運命の試合に監督が選出したメンバーは上記の通り。
外国籍選手は3名となるため、ショルツ選手・マリウス選手・カンテ選手をチョイス。
前者2名は確実視されており、3人目を誰にするかが注目されていたが、カンテ選手だった。
カンテ選手は、ボールをキープできて、いわゆる「タメ」が作れる。
劣勢時には時間を作って味方が押し上げられることや、マイボールの時間を長くして休む時間を作れる。
よってカンテ選手のチョイスは妥当とみた。
[前半]
レッズはまず早い時間での失点を防ぎ、相手を焦れさせることが必要…と思っていたのだが、前半13分に失点してしまう。
左SBの明本選手が対面の選手に振り切られてクロスを上げられる。
これは西川選手とショルツ選手の守備範囲内だったのだが、連携が上手くいかずにボールはそのままファーへ抜ける。
これを待ち受けていたアルドサリ選手に蹴り込まれた。
ちなみに失点時は、娘のミルク作りでキッチンにいたため、運よく?見逃すことに。
試合への入り方には失敗してしまったレッズだが、思っていたほど相手にやらせている訳ではない。
もっとシュートを大量に浴びてヒヤヒヤのの連続、という試合展開を予想していたが、レッズの守備組織が整っているためか、守備陣の個人能力が高いためか、ボールは保持されるものの、被シュートは少なく時間は経過。
Jリーグ同様、レッズの好機も相変わらず少なく、チャンスになりそうだったのは小泉選手のスルーパスに興梠選手が反応して、GKと1対1になりかけたシーンくらい。
ただレッズとしては、このまま失点は重ねずに、好機を確実にものにしてアウェイゴールを獲得、引分もしくは逆転して試合を終えたいところなので、悪くはない。
決勝らしい、堅い試合展開となった一戦は1点ビハインドで後半へ。
[後半]
選手交代なく開始された後半、レッズは前半よりも前への圧力を強めると、53分に同点に追いつく。
岩尾選手の縦パスを受けた大久保選手が前線で走り出した興梠選手へスルーパスを供給。
これは相手DFに防がれてしまうが、このボールが飛び出していた相手GKの逆を突く形となり、良い具合に無人のゴールへ転がる。
このボールはポストに当たってゴールとはならないものの、跳ね返りにいち早く反応したのは興梠選手。
至近距離からゴールに蹴り込んで同点に!
シュートの軌道がGKスレスレだったのはナイショ笑
同点に追いついたレッズは、浮足立つことなく引き続き守備を固めながら逆転弾を狙う。
アルヒラルの攻撃は鉄壁の両CBがいるので、そこまで危険なシーンはなかったが、後半の半ばくらいに17番に撃たれたシュートは危なかった。
アルヒラルでは、この17番のポストプレーと、96番のドリブル突破が一番厄介だったと思う。
17番のポストプレーにより、攻撃の起点を作られてしまったり、また96番のドリブル突破により、複数のディフェンスが釣り出されたり無力化されたりすると、非常に危険。
それでも、守備陣を中心に追加点は許さず。
試合終盤には先制点を決めたアルドサリ選手の突破を岩尾選手がファール覚悟で止めると、これにイラついたのかアルドサリ選手が岩尾選手を蹴ってしまう。
これが主審の目の前の愚行であったゆえ、一発レッドで退場処分。
数的優位&キープレイヤーの第2戦出場停止という追い風を受けたレッズは、そのまま興梠選手の得点を活かして1-1の引き分けに持ち込んだ。
[試合後]
決勝戦の50%を経過し、スコア上ではタイであるものの、以下の4つの要素を踏まえると、アウェーでの第1戦は中々いい結果と言えるのでは。
- アウェイゴールを奪取。
- キープレイヤーで先制ゴールも記録したアルドサリ選手が第2戦は出場停止。
- 守備面では個人・組織共に十分相手に対抗できることが判明。
- 怪我人なし(多分)。
むろん、アルヒラルの選手達の個人能力の高さは言うまでもないので油断は禁物だが、ビビりすぎる必要はないと感じた。
普段通りやれば、良い結果は出そう。
[試合ハイライト]