最近、私達は書くという習慣が減ってきている。
仕事中は基本的にパソコンを使用して、メールを打ったり、WordやExcelで資料を作ったり、インターネットで調べ物をしたり。
勿論それが悪いことということでは全くない。
稟議書が手書きであった頃には、今よりももっと時間がかかっていただろうし、ネットがなければ情報の入手手段は限られるし、メールがなければ手紙を書くしかないし。
ただ自分の気持ちを整理する場合に関しては、手書きで行う方が間違いなく良い。
ここ数カ月、それを実践して実感した。
…と、ここだけで終わってしまうと書籍の紹介にならないので続けます。
こちらは、中島輝氏による、自己肯定感を高めたい人のための書籍。
自己肯定感って、最近よく聞くワード(意識しているからかもしれないけど)な気がする。
ビジネスマンは、日々仕事に追われ、自分を大切にする時間があまり取れない。
そのため、自分の存在価値がわからなくなったり、自分を受け入れられなくなったり、他人と比較して無駄に落ち込んだり。
こういった状態は、自己肯定感が低く、幸福を感じられずに日々を過ごしてしまう。
一方、逆に自分の価値を認められていたり、前向きな気持ちを持ち続けられていたりする時は、自己肯定感が高い状態であり、幸福を感じながら日々を過ごすことができる。
この自己肯定感が高い状態を保つために、具体的なワークを紹介してくれているのがこの書籍。
この書籍の良いところは、まず初めに安心感を与えてくれるところ。
恐らく、この書籍を手に取った人、あるいは購入した人は、「自己肯定感が低いため、それを高めるための方法が知りたい」という人が大多数だと思う。
そんな読者に向けて、筆者は冒頭でこう言い切る。
「この『自己肯定感ノート』があなたの自己肯定感を高め、最高の人生に導いてくれます。大丈夫。『自己肯定感ノート』で100%上手くいきます」
「『自己肯定感ノート』を使って、0.1ミリの後悔もない最高の人生を見つけられます」
ここだけ抜粋すると、何だか怪しい宗教やセールスの勧誘みたいだけど笑、読者に対しては安心させられる言葉だと思う。
特に、「100%」とか「0.1ミリの後悔もない」とハッキリと言い切っているので、読者としては、この書籍に書いてあることを実践すれば、必ず自分も幸福を手にできるのだ、とアウトプットしやすい状況を作り上げている。
筆者が推奨する自己肯定感が高まるワークについて、以下一部を挙げる。
- 自分の心の中を思うままに書く「エクスプレッシブ・ライティング」
- 日々のささやかないいことを書き留める「3グッドシングス」
- 自分が他人にしたいいことを書き留める「いいことした日記」
- 鏡の中の自分にポジティブな言葉を投げかける「鏡のワーク」
など。
思うに、これらのワークはいわゆる自己暗示。
鏡のワークなんかは正にそれで、鏡に映った自分に対して、例えば「今が最高!」とか「幸せだ」とか「自分はこれがいい!」と投げかける。
どうやら、自分にかけられた言葉は、誰からかけられても同じ効果ということらしく、それであれば自分で自分に投げかけるのが手っ取り早い。
ただ、書籍には21個のフレーズしかないので、毎日続けると3週間で1周してしまい、そのうち飽きがきそう。
なので私は、過去に読んだ書籍や、インターネットで自分に投げかけたら良さそうな言葉を探し、ストックするようにした。
これを365個集め、1年分のオリジナル「鏡のワーク」を作って、運用していこうと思っている。
また、エクスプレッシブ・ライティングは、以前読んだ書籍にも書いてあったやり方。
自分の気持ちを書き出すことで、自分が何を考えているかを可視化させて整理することができる。
ポイントは、自分の気持ちに忖度せず、ありのまま思ったことを書くこと。
それにより、モヤモヤも晴らすことができるから。
その日の朝、手書きで行うことでウォーミングアップ代わりにもなるし、一石二鳥。
他にも色々と具体的ワークが目白押し。
私は、自分だけの自己肯定感ノートを作成して、毎日運用中。
大切なのは、日々の積み重ね。