雑感
[試合前]
左SBは、明本選手と荻原選手の相次ぐ負傷による離脱により、大畑選手が抜擢された。
ベンチには前節、ベンチ外の早川選手が戻った他、ここ最近はメンバー入りが定着してきた髙橋選手。
[前半]
前半から攻勢をかけたのはホームのレッズ。
開始1分も経たない内に、関根選手のドリブル突破から、大久保選手→安居選手と繋がる決定機を生み出すが、シュートはGK正面。
最近動きにキレが戻ってきた関根選手が攻撃を牽引。
そんな中レッズは久しぶりに前半で得点する。
岩尾選手が最終ラインでボールを持つと、前線に虚をついたロングパス。
これに反応した大畑選手が完璧なコントロールで抜け出し、中央へクロス。
これに走り込んだ興梠選手が合わせて先制点!
全員素晴らしいプレーだったけど、大畑選手のコントロールが全てだったかな。
自身のコントロール下にあり、相手の前に入り、かつ次のプレーまで速やかに移れる。
何度でも観られるプレー。
結果的にレッズはこの1得点に留まるが、もう2・3点は得点していてもおかしくなかった。
冒頭に記載した安居選手のシュート、興梠選手の1対1、こぼれ球に反応した大畑選手など。
湘南の攻撃では、町野選手が中央でクロスを合わせたシーン、杉岡選手のFKのシーンはちょっと危なかったが、試合は1点リードで後半へ。
[後半]
後半、早めに追加点を取り、試合をさらに優位に進めたいレッズが攻める。
しかし、取れる時に取らないと…という試合の典型か、ワンチャンスを活かされてしまう。
53分に右サイドからのクロスを大橋選手に合わせられてまさかの失点。
スタジアムに不穏な空気が…。
だが今日は好調の関根選手がそんな空気を断ち切る。
61分、ペナルティエリア前、中央やや左でボールを持つと、個人技で対面の選手を外して右足シュート。
これがポストを叩いてゴールに収まり、レッズが勝ち越しに成功。
更に65分には、安居選手の見事な持ち出しから、右サイド大久保選手へ。
大久保選手がそのままドリブルで駆け上がって中央へゴロパスを送ると、走り込んだ関根選手が合わせて2点差とする。
更に更に67分には、大久保選手のスルーパスに抜け出した関根選手がGKも交わしてシュート‼︎
これが決まって電光石火のハットトリック…かと思ったが、残念ながらオフサイドの判定。
しかしながら、関根選手の今シーズンのここまでの不調を払拭する2ゴールでリードを得たレッズ。
その後も攻勢は緩めず、途中出場のカンテ選手の決定的なシュートなど、更に点差を広げるべく奮闘。
湘南は同点後の勢いを完全に削がれ、レッズが主導権を握る。
アディショナルタイムには、馬渡選手のクロスを相手DFがクリアミス。
こぼれ球をカンテ選手が蹴り込んでダメ押し。
レッズが4得点快勝で4位に浮上した。
[試合後]
最下位に沈む湘南相手とは言え、4得点は気持ち良いもの。
上位陣に同じ試合ができるわけではないと思うけど、ひとつのキッカケになって欲しい試合だった。
データ考察
[チャンスビルディングポイント:チーム・スタッツ]
決定的なシーンを得点シーン以外にも複数創出していたからか、さすがにゴール期待値は今季平均を大きく上回った。
シュートは19本、枠内シュートは約半数の10本と、4得点も納得の結果。
ただ湘南もゴール期待値という意味では、実は今季平均ではレッズを上回っており、攻撃面ではそこまで悪くないことが伺える。
ただ、前節の鳥栖には6失点、今節も4失点と、守備の崩壊を何とかしないことには、残留争いに向けて暗雲が漂う。
[チャンスビルディングポイント:個人]
今節は関根選手に尽きるでしょう。
ドリブルで湘南守備陣を混乱に陥れ、正確なシュートで2得点。
守備でもパスコースの限定に奔走。
今節のMOM間違いなしの活躍。
シーズン開幕から中々調子が上がらず、2列目の破壊力不足が叫ばれる状況は、忸怩たる想いでいたはず。
復調の気配が漂う関根選手が、次節以降も攻撃を牽引していってくれることを大いに期待したい。
データ置き場
[試合ハイライト]
[チャンスビルディングポイント:チーム内ランキング]
あんまりチェックしない間に大久保選手が攻撃ポイントのトップになってた。
[リーグ戦通算成績]
データ引用元:Football LAB