先日、待ちに待ったJリーグが開幕を迎えました。
試合のレビュー等も行う予定ですが、選手考察も終えきれていないので、並行してやっていきたいと思っています。
前回の伊藤涼太郎選手に引き続き、今回もレンタル中選手の考察をします。
今回は、伊藤選手と同じく、大分トリニータへレンタル移籍中のオナイウ阿道選手です。
タイトルは、何年か前に彼が浦和に所属していた頃のデジっちのネタからです笑
◾️プロフィール
経歴の前に、彼は名前のとおり、純日本人ではありません。
ナイジェリア人の父親と、日本人の母親の間に生を受けたハーフですね。
彼は実は出身地が埼玉県なので、勝手に生え抜きっぽく考えています笑
高校は正智深谷高校に所属し、高校卒業後にJ2のジェフユナイテッド千葉に入団しました。
千葉時代は途中出場等でそれなりに出場機会を得ていたようであり、3年目には23試合出場の6得点と、出場試合数と得点数を比較するとそれなりの成績を残したと言えるのではないでしょうか。
2017シーズンに、当時まだペトロビッチ監督が指揮を執っていた浦和レッズに加入。
しかし浦和では満足に出場機会を得られず、翌年にJ2のレノファ山口へレンタル移籍します。
このレノファ山口で、オナイウ選手は覚醒を見せるのです。
42試合出場の22得点と、一気にキャリアハイを更新します。
というか、得点は大宮アルディージャの大前元紀選手と得点王争いを繰り広げ、最終的には敗れてしまうのですが(大前選手は24得点)、大飛躍のシーズンになったと言っていいでしょう。
その活躍から、浦和レッズへの復帰も期待されておりましたが、今シーズンからJ1復帰となった大分トリニータへと再レンタルとなりました。
レッズは李忠成選手が横浜F・マリノスへ移籍、またズラタン選手が退団と、前線でターゲットとなる選手が去った一方、セレッソ大阪から杉本健勇選手が加入。
また、ファブリシオ選手もシーズン途中で怪我から復帰します。
そこで、J2での実績だけでなく、J1での活躍も考慮してからレンタルバックの可否を決断したいと考えたのでしょう。
◾️ポジション
センターフォワードが主戦場です。
浦和在籍時もセンターフォワードでしたので、ポジションのコンバートでもない限り、このポジションで勝負するのでしょう。
◾️プレースタイル
決定力、シュート力、パスレスポンス力、敵陣空中戦力が秀でています。
昨シーズン、得点ランキング2位ということを考えれば、決定力やシュート力が高次元だということも納得できます。
次にパスレスポンス力とはなんぞや?という話になるのですが、定義としては、「スルーパスからのシュート数」「スルーパスを受けた数」の合成関数を作り「パスレスポンス力」としました、とのこと。
つまり、超端的に申し上げれば、動き出しのよさ‼︎ってことなんでしょうかね。
また、敵陣空中戦力の高さも魅力ですね。
オナイウ選手はは身長180㎝と、そこまで大柄ではありません。
しかし先述のとおり、彼はナイジェリア人の父を持つハーフです。
所謂、アフリカ系の方々の持つ身体能力がその身体に備わっており、跳躍力があるからこそ、競り合いを制することができるのでしょう。
流石、J2リーグ得点ランキング2位の実力者ということが垣間見えます。
プレースタイル指標からは、「動き出しが良く、競り合いにも強い、決定力のあるセンターフォワード」という素晴らしい選手像が浮かび上がりました笑
◾️チャンスビルディングポイント
プレースタイル指標と同様ですね。
意外と攻撃ポイントが低いのは、攻撃ポイントの定義が「パス」「クロス」「ドリブル」ポイントの合算値ということからですね。
オナイウ選手は上記ポイントが高いわけではないため、ランキングが低いということですね。
昨シーズンの攻撃ポイントランキングでは、それらのポイントが高くなりそうな、中盤の選手が軒並み上位を独占していました。
◾️プレー動画
Ado Onaiwu オナイウ 阿道 / Skills & Goals Show / Renofa Yamaguchi 2018 /HD/
ゴール集がYouTubeにあげられていました。
個人的には、最初の背後からのロングパスに反応して抜け出し、完璧なトラップから1対1を制したゴールがベストゴールですね。
それ以外にも、クロスからのボレーやヘディングが多いイメージです。
クロスからのシュートが上手いのは、ストライカーとしての必須条件だと思います。
J1でも同じように、クロスからのシュートでゴールを量産してほしいですね。
◾️最後に
浦和のFW事情を考える際、常について回るのが、興梠選手の後釜問題です。
興梠選手は7シーズン連続2桁得点の、不動のエースストライカーです。
しかし、興梠選手も今年で33歳になります。
いつまでも彼に頼っていては、彼が抜けた後にチームが崩壊することは自明の理です。
オナイウ選手は、J2で能力を開花させたことで、興梠選手の後釜となれる可能性を示しました。
あとは、今シーズンのJ1の舞台でどれだけ結果を残せるかです。
開幕戦の鹿島アントラーズ戦では、伊藤選手に代わって途中出場し、決勝点をアシストしました。
次は是非ゴールを決めていただき、波に乗ってゴールを量産してほしいですね。
オナイウ選手、期待しています!
次回は、岩武克弥選手、池高暢希選手、石井僚選手、大城蛍選手を予定しています。
お楽しみに。
データ引用元:Football LAB