お世話になっております。
前回の記事で、流経大の菊池泰智選手の動向を追っかけてほしいと申し上げました。
高校年代まででプロになれなくても、大学サッカーで成長し、オファーがかかるというのは今や常識です。
今回は、関東大学サッカーリーグに所属する、浦和レッズの下部組織出身選手で、将来的にトップチームへの帰還を期待する選手について考察します。
今回は高校年代である浦和レッズユースに所属していた選手です。
なお、リーグ戦における出場時間は加味しておりませんので、あしからずご承知おき願います。
①渡邊陽選手:筑波大3年
プレー観戦歴:2回
[プリンスリーグ関東]浦和レッズユースvs東京ヴェルディユース(2016年4月30日@大原サッカー場)
[プレミアリーグ参入戦]浦和レッズユースvs長崎総合科学大学附属高校(2016年12月18日@広島広域公園第一球技場)
渡邊選手は、浦和レッズユースがプリンスリーグ関東から、現在のプレミアリーグイーストへ昇格を決めた世代のキャプテン(確か)です。
背番号10を背負い、プリンスリーグ関東をブッチギリで制したチームをけん引しました。
世代別代表への選出経験もあるため、昇格可否が注目されましたが昇格とはならず、現在はかつて平川忠亮氏(現浦和レッズトップチームコーチ)が在籍していた、筑波大学サッカー部に所属しています。
1年時からメンバー入りし、主に途中出場で試合経験を積み、2年時からはスタメン出場の機会も増えていたようです。
3年生となった今シーズンは、完全な主力選手として定着し、第8節終了時点で全試合に先発出場、2アシストの記録を残しています。
また、全日本大学選抜や関東大学選抜に選出されるなど、実力は折り紙付きです。
このまま順調に試合出場を重ねれば、トップチームへの帰還も高確率であり得るのではないかと踏んでいます。
あとは願わくば、得点なりアシストなりで数字に残る結果を残せるようになれば、より怖い選手へと変貌できるのではないでしょうか。
第23回大会 Jユースカップ決勝【名古屋U18 vs 浦和ユース】
浦和レッズユースがJユースカップを制した2015年度の決勝の動画がありましたので、ご参考までにどうぞ。
同点ゴールを決めた14番が渡邊選手です。
この時まだ2年生のはずですが、キャプテンですね。
こうして見返してみると、センターバックの36番は橋岡選手、監督は大槻さんですね…笑
②松澤彰選手:法政大4年
プレー観戦歴:1回
[関東大学サッカーリーグ]法政大学vs明治大学(2017年5月3日@多摩市立陸上競技場)
松澤選手は189㎝の恵まれた体格を誇るFWです。
中学年代までは、出身の愛知県のクラブチームでプレーしていたようですが、高校から浦和レッズユースに入団しました。
渡邊選手が4年時にはプリンスリーグ関東を制し、プレミアリーグイーストへの昇格を決めましたが、その前年の松澤選手4年時は成績が振るわず、プリンスリーグ関東の下である都県リーグへ降格しそうになっていました。
そんな中でも松澤選手はキャプテン兼エースとしてチームを引っ張り、18試合5得点を記録しました。
高校卒業後は法政大学に進学しています。
大学進学後は出場機会が限られており、トップチームでは思うようにプレー機会を得られていないようです。
1学年下に鹿島入団内定の上田選手がいるの仕方ないとも言えますが…。
松澤選手のプレーは2017年に1回拝見しました。
長身FWということで、ポストプレー役を期待されていた節があり、またその期待に応えるべく奮闘していました。
ちなみにこの試合は、明治大学に当時在籍していた柴戸選手が浦和入団発表後でしたので、それも気になり観に行ったと記憶しています。
松澤選手は既に4年生であり、残された活躍の場がもうわずかであることを考えると、プロ入りを実現するためにはとにかくインパクトを残す=得点にこだわることが必要かと。
そんなことを書いている内に、天皇杯でJ2の東京ヴェルディ相手にゴールを決めていました!
残された時間を悔いなく闘い、後悔なく頑張ってほしいですね!
③大桃怜音選手:中央大1年
プレー観戦歴:1回
[プリンスリーグ関東]浦和レッズユースvs大宮アルディージャユース(2017年5月6日@浦和駒場スタジアム)
大桃選手は今年中央大学に入学した1年生です。
身長187㎝の長身であり、ヘディングや対人には強さを持っています。
彼が浦和レッズユース2年生時に観戦した試合では、上記の強さを見せつけ、プレスをかけてきた相手選手を逆に吹っ飛ばすシーンがありました。
ただ、地上戦での不安定さが少々目立ち、後手を踏む場面も散見されていました。
浦和フロントは恐らく、そういった弱点を大学で克服、また強みの部分はより磨きをかけることを期待して、彼を大学サッカーへと送り込んだものと思います。
中央大学は、昨シーズンまでは関東大学サッカーリーグ2部に所属していましたが、今シーズンからは4年ぶりに1部に返り咲いています。
本記事を執筆するにあたり、各大学のOBを調べていましたが、中央大学が一番知っている選手が多かったです。
中央大学サッカー部OBと言えば、世間では中村憲剛選手が最も有名でしょうかね。
最近の卒業生では、古橋享梧選手(神戸)、シュミット・ダニエル選手(シントトロイデン)あたりでしょうか。
浦和サポーターではミスターレッズ、福田正博氏でしょう。
話が少々脱線しましたが、大桃選手は、現在は関東大学サッカーリーグの登録メンバー30人に含まれていません。
ただ、大学サッカーの良いところは、例えトップチームでの公式戦の出場機会が得られなくても、Iリーグ等で準公式戦の場があることです。
調べてみると、Iリーグの中央大学U-22Aというチームに登録されており、そちらで試合に出場しているようです。
参加チーム : インディペンデンスリーグ2019【関東】1部Dブロック : 大会をみる : GoalNoteクラウド
彼の大学サッカー生活はまだ始まったばかり。
これからの成長に期待ですね。
※番外編
④シマブクカズヨシ選手:新福大2年
プレー観戦歴:3回
[プリンスリーグ関東]浦和レッズユースvs東京ヴェルディユース(2016年4月30日@大原サッカー場)
[プリンスリーグ関東]浦和レッズユースvs長崎総合科学大学附属高校(2016年12月18日@広島広域公園第一球技場)
[プリンスリーグ関東]浦和レッズユースvs大宮アルディージャユース(2017年5月6日@浦和駒場スタジアム)
最後は関東大学サッカーリーグではないので、番外編としました。
シマブクカズヨシ選手は橋岡選手や荻原選手と同学年で10番を背負っていました。
名前のとおり、出身は日本ではなく、南米のペルーなんだそうです。
小柄ではありますが、テクニックがあり、個人での突破力を武器としています。
進学先は、全国で最もレベルが高い関東大学サッカーリーグ所属の大学ではなく、ここ最近リクルートに力を入れ始めた新潟医療福祉大学です。
今シーズンの結果を見ると、3試合で3連勝、得失点差が+18なので、力に差があるリーグなのかもしれません。
シマブク選手は2年生ながら10番を背負っており、2試合に出場し3得点2アシストですね。
先般は、デンソーチャレンジカップ(各地域の大学から選抜した選手で構成されたチームで争う大会)の関東B・北信越選抜チームに選出されていましたし、出場機会を得られていることで、人の目にも留まっているようですね。
大学入学後もトップチームのキャンプに参加していたり、トレーニングマッチに呼ばれていたり、フロントも動向は注視しているようです。
このままいけば、トップチームへの帰還も十分あり得るでしょう。
というわけで、今回は浦和レッズユースに所属した選手をまとめてみました。
次回はジュニアユースまで所属した選手をまとめたいと思っています。