レッズにまた一人、将来有望な若手選手加入の報が。
浦和レッズユースに所属する、工藤 孝太選手のプロ契約締結が発表された。
工藤選手は和歌山県出身の高校3年生。
これまで世代別代表経験もある、左利きのCB。
とは言え、レッズサポーターには既に認知されているはず。
デン選手が怪我がちであり、藤原選手もシーズン序盤には怪我で離脱していた時期、トップチームのCBは岩波選手と槙野選手しかいない状況。
そんな中で、高校3年生ながら2種登録され、リーグ戦のベンチ入りも果たし、ルヴァンカップでスタメンデビューも飾った、それが工藤選手。
上記の通り、いくら怪我人多発でメンバー不足であるとは言え、実力がなければベンチ入り、そして公式戦で起用はされないはず。
従って、リカルド監督からは年齢関係なく、一定の評価を得ているということが伺える。
ルヴァンカップはスカパーでしか観られないが、スカパーは契約していないため観られず、先日のルヴァンカップ横浜FC戦は未視聴。
そんな中でも動画等で収集した情報、そして今回の公式リリースの情報を基に推察すると、彼の特長は左足からのビルドアップやロングボールでのパス。
横浜FC戦、決勝点となった杉本選手のゴールに繋がる起点のパスを出したのが、工藤選手だった(動画2分12秒頃)。
汰木選手に鋭い縦パスを通し、福島選手のクロスに繋げている。
左利きのCBは、レッズには特に貴重な人材。
現在のトップチームでは左CBは主に槙野選手が務めている。
ただ槙野選手も既にベテランと呼べる年齢になっており、後継者問題は常についてまわる。
また、左CBのポジションからのビルドアップを考えると、右利きだとどうしても左SBもしくはボランチなど、近い位置に繋ぐ無難なパスを選択せざるを得ないシーンが多い。
そこを左利きの選手が担うことができれば、例えば岩波選手がよく左SBの選手に通すような、逆サイドへの大きな展開のパスも期待ができるので、攻撃の選択肢が増加することになる。
近年はDFにも攻撃性能がもれなく求められる時代なので、彼の特長は魅力的。
肝心の守備能力は未知数だが、まだまだ高校3年生だし、偉大な先輩方から多くを吸収して、浦和を、そしてゆくゆくは彼の夢である日本を背負う選手に成長してほしい。