レンタル選手に対しても、契約満了のリリースがあった。
1人目は、大城選手。
大城選手は沖縄県出身の21歳。
沖縄県から高校入学のタイミングでレッズユースに入団。
2019シーズンからプロの世界に身を投じ、今シーズンが3シーズン目だった。
ただレッズにいたのは、昇格直後の1シーズンのみであり、昨シーズンはJ3のガイナーレ鳥取、今シーズンは同じくJ3のY.S.C.C.横浜へとレンタル移籍。
鳥取では定位置を掴めずに3試合の出場に留まった中、今シーズンは恐らく不退転の覚悟で臨んでいたはず。
結果、今シーズンのYS横浜では24試合(1,811分)に出場し、得点も2点決めている。
コンスタントに出場機会を得、自身の成長に繋げるという目的はしっかりと果されていた。
また、Football LABのデータによれば、守備ポイントの累計はJ3リーグ全体でも19位となかなか。
これまであまり大城選手のプレーを(私含めて)観たことがない方のために、プレースタイル指標も貼っておく。
セットプレーから2点取っていることもあり、CBにも関わらずヘディングシュートの数値が高い。
いくつか他チームの選手とも比較してみたが、10ポイント以上の選手は結構貴重そう。
今シーズンは本人としても、きっと手ごたえを感じたシーズンになっただろう。
だが、レッズへの復帰は叶わなかった。
個人的な感覚として、これまでのレッズであれば、このタイミングで1回レッズに復帰させていたように思う。
だが今回そうしなかったのは、「突き抜ける活躍ができていたかどうか」に復帰の基準になっていたのではないかと考える。
レッズも昨年度からJ2の補強も積極的に行う方針へとなったものの、獲得したのは所謂J2リーグでも傑出した突出した数字を残していたり、傑出したパフォーマンスを見せていた選手たち。
大城選手も、今シーズンは飛躍のシーズンになったことは間違いないが、J3というJ1からは2つ下のカテゴリーにおいて、その基準には満たなかったのかもしれない。
とは言え、チームではポジションを確保したといえる立場。
このまま来シーズンもYS横浜に残るかは不明だが、そうでなくてもきっと需要はあると思う。
大城選手のこれからに幸あれ。
データ出展元:Football LAB