会計に関する知識を、さおだけ屋はなぜ潰れないのか?という身近な疑問から優しく解説してくれる本です。
目次としては、「ベッドタウンの高級フランス料理店の謎」「在庫だらけの自然食品店」「完売したのに怒られた!」「トップを逃して満足するギャンブラー」「あの人はなぜいつもワリカンの支払い役になるのか?」「数字に弱くても「数字のセンス」があればいい」。
最後の章以外は、会計用語で言うならば、連結経営とか、キャッシュフロー、回転率などの説明のための章です。
ただ上記の章タイトルからもお分かりになるとおり、それぞれ身近な例を挙げつつ、会計用語を噛み砕いて説明して下さってます。
細かい財務諸表とやらは一切出てこないですし、各所にことわざが散りばめられていてその解説が巻末に記載されていたり、経済用語も出てきたり、会計学にとらわれすぎることなく、あくまでも超初心者向けに書き上げた書籍だということがわかります。
個人的に一番注目したのは、最後の章の「数字のセンスがあればいい」というところ。
私も根っからの文系人間であり、数学などは高校2年生以降まともにやったこともないです。
ですが、著者の山田真哉氏も同様の文系人間でありながら、会計士の資格を取得し、こうした書籍まで書き上げ、成功を収めています。
そんな著者の考える、数字のセンスとは...抑えるべき数字をちゃんと抑えること、だそうです。
確かに、財務諸表というと数字がズラーッ‼︎と並んでいて、数字が嫌いな人間からすると、見るのも嫌になってしまいますよね。
でも、全ての数字を一つ一つ把握していく必要は(場合にもよりますが)殆どなくて、ポイントとなる数字を抑えておけば、その企業の業績は大体わかるものだと思います。
これと同じように考えると、私達も人生において、大切な数字を抑えておけば良く、プラスで、それが自分の人生の目標と紐付くものであれば、イヤだなーと思うことなく取り組めるはずです。
私も知らずのうちにそれを経験しておりました。
先日、生涯年収見込確認や家計改善のために、つみたてNISAですとか、iDeCoですとかの検討をしていたんですね。
これも数字と向き合うことに他なりませんが、特に嫌悪感なく積極的に、ポジティブに取り組めました。
おかげさまで初めて源泉徴収票と正面から向き合い、税金の計算方法やiDeCoの節税の仕組みが理解できましたよ笑
自分のライフプランを計画や改善することは、自分や家族の目標とリンクするものであり、モチベーションを保ちやすいです。
皆様も、是非実践してみては如何でしょうか。