和製コルドバが追いかける、赤き血のイレブン達。

浦和レッズと読了書籍についてマイペースに。

【書籍レビュー】「Jリーガーに夢はあるか?」裸のJリーガー

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お世話になっております。

 

浦和レッズは先日の天皇杯、流通経済大学戦は2-1で何とか勝利しました。

 

相手が大学生、いわゆるアマチュアなので、スコアや内容で圧倒してほしいと考える方もいらっしゃるかと思いますが、大槻監督が仰っていたように、天皇杯は一発勝負のトーナメント。

 

勝ち上がることが最高の結果ということで、それを達成できて良かったです。

 

この試合で浦和相手にゴールを決めた菊池泰智選手は、浦和レッズジュニアユース出身です。

 

強化部の方々には、彼を継続して注視してほしいです。

 

さて前置きが少々長くなりましたが、今回は先日読了した、「裸のJリーガー」のレビューとなります。

 

■浦和ってやっぱりすごいんだ

浦和サポーターにとって、結構面白い内容があります。

 

まず岡野雅行氏のインタビューがあるので、それだけで往年のサポーターは読んでみたくなると思います。

 

また、かつて浦和レッズでもプレー経験のある西村卓郎選手のインタビュー記事もありました。

 

所属していた頃を振り返る内容ではないですので、そこは深く触れられていませんが、新旧問わず浦和サポーターであれば読んで損はないかと思いました。 

 

また、それ以外にも浦和レッズに関する裏事情が。

 

主にお金の面ですが…笑

 

例えば、賃金相場。

 

とあるJクラブの強化部長へのインタビューの中で、Jリーガーの年収について、以下のように語られていました。

 

・J3…240万円

・J2…500万円

・J1…4,000万円

 

J2では一般的な会社員とほぼ変わらない位ですが、J3ですと、生活に困窮しそうです。

 

逆にJ1は有り得ない年収ですね笑

 

トップクラスの選手の集まりなので、それ位は当たり前なのかもしれないですが。

 

ここまで語られたところで、しれっと付け加えるように、浦和は勝利給が80~100万円ですから別に考えたほうがいいですよ」と。

 

この情報の真偽は別として、わざわざ浦和を特別に話題にしておりますので、他チームの待遇とは一線を画しているということなのでしょう。

 

仮に2016シーズンのリーグ戦に限定した場合、浦和は23勝をあげています。

 

単純計算で、100万円×23勝=2,300万円。

 

年収相場の4,000万円と合わせると6,300万円。

 

なんと夢のある世界でしょう。

 

■J3リーガーはパイオニア??

 本の内容の中心は、近年発足したJ3の給与事情について、主に過去Jリーグで活躍したプロ選手へのインタビューを通じて解き明かすというものです。

 

どうやらJ3でプレーする選手の中には、月収が5万円程度のため、アルバイトをしながら生活している選手もいるという実態のようです。

 

 ひとつの意見として、Jリーグは欧州サッカーと比較すれば、まだ歴史は浅いです。

 

そのため、J3に関してもJリーグ発展ためのパイオニアであり、それであれば賃金に関してはある程度目を瞑るのは致し方ない、というものがあります。

 

各インタビューで、岡野雅行氏・西村卓郎氏・安永聡太郎氏らがそれに回答しています。

 

勿論意見は三者三様ですので、ここでは私の意見を述べたいと思いますが。

 

一番に思うのは、選手自身がそれに納得してやっていればよいと思います。

 

私たちは人生の目標があって、それに向けて毎日を一所懸命に過ごしているわけですよね。

 

なので、J3リーガーの方々にもそれぞれ人生の目標があるはず。

 

それはJ2・J1まで成り上がることなのか、また海外サッカーに活躍の場を求めるためにやるのか、とにかくサッカーが好きだからやるのか。

 

それのための過程として、賃金は関係ない!自分には必要なプロセスだからやるのだ、ということであればよいでしょうね。

 

ただ、例えばとにかくプロという肩書が欲しかったですとか、とにかく生活の糧のためにサッカーをするということであれば、賃料というものは無視できないことになりますので、その場合は選手自身疑問に感じながらプレーをすることになるのでしょう。

 

ちなみにもし私自身が同じ立場でしたら…やっぱりイヤですが。

 

いくら人生の目標があって、それのためであるとしても、毎日厳しい練習をして、試合で活躍しても、月収が5万円で、アルバイトと両立しながらでないと生活できないとなると、おそらくメンタルが持たないかと。

 

現在はJ3を発足させたことにより、チーム数が増加し、構造上の問題でJ3リーガーの賃料相場の実態に直面しているようです。

 

もし、ひとつの意見にある様に 、Jリーグが今後歴史を重ねるにつれ、国全体でもっと人気競技となれば、この問題は解決されることになるのでしょうか。

 

Jリーガーの光と影を見た気がしました。