先般、青森山田高校の武田選手の加入内定が発表された矢先に、またしてもルーキーの加入内定発表があった。
中央大学サッカー部に所属するMF、大久保智明選手の加入が内定。
全くの寝耳に水の情報であるため、多くの浦和サポーターは「誰だ?」という反応だったことだろうし、私もそうであった。
今回は大久保選手について調査、考察をしたい。
大久保選手は現在中央大学サッカー部に所属する3年生。
つまり、大学卒業は再来年の2021年3月ということになるため、彼が浦和レッズのユニフォームを纏ってプレーするのを観るのは当分先ということになる(特別指定制度を活用すれば別だが)。
また、通例でいえば高校3年間、また大学では4年間のトータルでの成績や活躍を調査し、正式にオファーするものだとは思うが、今回はそれを待たずにオファー、そし加入内定へと至ったことになる。
つまり、浦和の強化部はそれ程彼の実力を買っているということになる。
果たしてどれほどの実力者なのか、色々と調べてみた。
先般の記事で取り上げたように、浦和レッズの下部組織に所属していた、というわけではなく、高校年代までは東京ヴェルディの下部組織に所属。
Jユース出身ということから、一般的な考え方をすると、基礎技術はしっかりしていると推測。
その後、トップチームへの昇格が見送られ、2017年度に中央大学サッカー部に加入。
当時の中央大学は関東大学サッカーリーグ2部に所属(2015年度のリーグ戦で最下位となり降格)。
初年度は登録メンバー入りするも、スタメン定着とはいかず、主に途中出場での出番に終始。
コンスタントにメンバー入りという訳にはいかなかったようで、メンバー外の試合もあった様子。
2年目はメンバー入りや試合出場も増え始め、リーグ戦22試合中16試合に出場。
ただし、スタメンに定着しだしたのはシーズン中頃からであり、それ以外は途中出場が多かった模様。
最終的には2ゴール1アシストの結果を残している。
そして今シーズン。
開幕からスタメンに定着。
8節終了時点で3ゴール3アシストという中々の成績を残している。
ゴールだけでなくアシストもバランスよく記録しているところが好印象。
因みに中央大学の総得点数は8なので、実に総得点の3/4は大久保選手が決めた、若しくは演出した得点ということになる。
この数字だけ見ると恐るべし。
次に、彼のポジションはどこだということになるのだが…他の方の観戦記を拝見したり、ネット上での情報を漁ったりして推測する限りでは、中盤の攻撃的なポジション、更に言うならばサイドアタッカーということになりそう。
どうやら左利きのドリブラーであることから、右サイドに配置し、サイドからカットインしてシュートを狙わせる、というのがプレースタイルである模様。
大久保選手が2得点を決めた、関東大学サッカーリーグ1部開幕戦の法政大学戦の動画がyoutubeにアップされていましたので、ご覧ください。
1点目は正しく、中央へポジションを移しながらパスを受けつつ、左足でコントロールショットを決めている。
そしてこういうプレイヤーが今の浦和にはいない。
というかそもそもドリブラー要素が少なすぎるんだけど。
関根選手が復帰したとはいえ、私は彼がその内また海外へ挑戦するものと思っているし、むしろ是非そうしてほしい。
そうなった場合、今後の補強状況にもよるが、またドリブラー不足という問題になりかねない。
それを見越して、また、今シーズンの活躍具合を見て、他チームに先立って彼を早めに確保した、と推測。
浦和サポーターはドリブラー大好きだから、関根選手の時のように、スタジアムを沸かせるドリブルを魅せて、私達を興奮させてほしいところ。
新加入が決まった選手は、是非とも現地で観戦してみたいものだけど…居住地の関係上、それは非常に困難。
大学サッカー観に行きたいなぁー。