2020年のJリーグが開幕。
昨シーズンのどん底状態からはや2カ月半。
あの時の絶望感はどこへやら。
何だかんだで試合の日を楽しみにする日々がやってきたことに喜びを感じつつ。
ただ、諸手を挙げて喜んでもいられない昨シーズンの惨状もあり、期待半分不安半分というところで開幕した今シーズン。
既にルヴァン杯グループリーグ第1節のベガルタ仙台戦を終了しており、結果は5-2の勝利。
昨シーズン、攻撃の形が作れずに拙攻に喘いでいたのとは一転、5得点の大勝。
ただ、3-0から連続失点で一時は1点差まで詰め寄られるなど、守備面は相変わらず危うさ残りつつといったところ。
リーグ開幕戦は昨シーズン、誤審騒ぎでひと悶着あった湘南と。
結果は如何に。
■雑感
【公式】ハイライト:湘南ベルマーレvs浦和レッズ 明治安田生命J1リーグ 第1節 2020/2/21
仕事が切り上げられず、後半途中からDAZN観戦。
観戦開始直後に山田選手に恩返し弾となる同点弾を食らう…笑
山田選手が小柄ではあるものの、ヘディングが強いことは知ってはいた。
それをこの試合で魅せてくれなくてもいいのよ笑
ハイライトを観ると、1失点目も殆ど同様の形から失点している。
レッズ右サイドからのクロスに対して、中央フリーの石原選手がヘディングで決めていた。
デジャヴのような形でやられるのは非常にいただけないし、これから他のチームも穴として突いてくる可能性が非常に高い。
これは守備の方法で改善させるのか、もしくはバックラインの人選を変更するのか、いずれにせよ、原因を検証したうえで改善しないといけないポイント。
試合の話に戻ると、悪い流れのまま鈴木選手のハンドでPKを取られる。
テレビで観ている限りでは、全然ハンドしたなんてわからなかった。
リプレイで映像確認したらガッツリ手でラインを超えないように戻していたけど。
そりゃまぁPKだよねと言わざるを得ない。
バランスを崩して、その勢いのままボールに触ってしまった、と判断できなくもない触り方だったけど、故意ではないとハッキリ言いきれるほどのものではなかったかな。
このPKをタリク選手が豪快に枠外に蹴ってしまいレッズは九死に一生。
ただ西川選手の読みが当たっていたから、枠内でもコースによってはセーブできたかもね。
同点のまま迎えた試合終盤、カウンターから途中出場のマルティノス選手が左サイド長い距離をボールで運び、逆サイドの関根選手へパス。
関根選手はドリブルで中央に切り込みながら左足シュートで勝ち越しゴールゲット。
そのまま3-2でレッズが開幕戦勝利。
ルヴァンカップから引き続き、今日も3得点と攻撃は好調。
興梠選手・レオナルド選手の核となるであろう両選手に得点が生まれたのは好材料。
昨シーズンは精彩を欠いた山中選手・汰木選手・マルティノス選手らが現在は得点に絡んでいるところを鑑みると、3-6-1から4-4-2へのシステム変更は吉と出たか。
一方で守備はこの試合も2失点と、これからシーズンを戦う上では最優先で取り組むべき課題と言ったところ。
◼️データ考察
[スタメン]
ルヴァン杯からの変更は杉本選手から興梠選手のみ。
勝った試合のメンバーはいじらない鉄則を踏襲した格好。
仙台戦2ゴールの杉本選手はベンチ外のため、故障もしくは体調不良等のトラブルと推測。
ここには書いてないけど、ベンチメンバーには伊藤選手や荻原選手といった若い選手も名を連ねた。
特に控えGKは福島選手と石井選手を押しのけて、高校3年生の鈴木彩艶(ザイオン)選手がルヴァン杯仙台戦に引き続き抜擢された。
期待値の高さが表れている。
世代交代は確実に進めていかなければならない中で、しっかりとメンバーにも若手選手が食い込んできているのが嬉しい。
続きはFootball LABのデータを用い、後日また更新予定。
【2020年3月1日更新】
[チャンスビルディングポイント:チーム]
[スタッツ]
全体的な攻撃ポイントは湘南が優勢。
敗戦はしたものの、2得点を挙げ、観てはいないが46分~60分までは浦和を圧倒しているデータが出ており、決まらなかったがPK奪取までしている。
浦和の課題としてハッキリしつつあるクロスへの対応のマズさが、湘南のクロスポイントの高さに直結している。
現在リーグは新型コロナウイルスによる影響で中断しているため、この期間でどれだけ修正ができるか、大槻監督の手腕が試される。
ゴールを多く奪った分、シュートおよびゴールは浦和が上。
湘南は枠内シュートが得点を奪った2本のみとなったのが要因かな。
ドリブルは関根選手と汰木選手の貢献により、浦和が優勢となった。
[チャンスビルディングポイント:個人]
攻撃は山中選手がトップ。
昨年度はパス数が多いボランチの選手(青木選手ら)がトップになることが多かった。
それも結局は、単純に攻めあぐねているからそこでのパス交換が多かったからなのだけれども。
今回はクロスポイントで高得点を叩き出した山中選手がトップという結果に。
4バックになり、あくまで3バック時のウイングバックと比較すると、裏のスペースへのケアを考慮しなくてよくなった関係からか、山中選手が攻撃に集中できるようになったということか。
湘南の2得点をどちらもアシストした鈴木冬一選手とは攻撃ポイント僅差。
クロスポイントでは僅かに下回った。
これは浦和守備陣の対応の問題もあれど、クロス精度に関しては山中選手がストロングポイントとしているところなので、ここは毎回トップを取れるような活躍を期待したい。
中央で待ち構える興梠選手・レオナルド選手がクロスに合わせるのも上手そうだし。
ちなみに山田直輝選手は攻撃ポイント4位。
パス・ドリブル・シュートポイントでそれぞれ上位の数字となっている。
お願いだからレッズ戦以外で頑張ってください笑
でも湘南の10番としてしっかり攻撃を牽引したと言えますし、これが彼の浦和への恩返しとなる訳だから、喜ばしいことでもあるんだけれどもね。
ドリブルは決勝ゴールのシーンで真価を発揮した関根選手、また同点ゴールをアシスト未遂の汰木選手がそれぞれ上位。
チームのドリブルポイントが湘南を上回ったのも、関根選手・汰木選手両ドリブラーがいたからこそと言える。
昨年まではドリブラーはいても大抵は関根選手1人。
汰木選手は適正ポジションの関係上、ウイングバックでは守備時の負担が枷となり、出場機会が殆どなかった。
今シーズンは4バックへ移行したことから、ディフェンスライン2枚と中盤2枚がそれぞれサイドプレーヤーに。
中盤2枚のサイドプレーヤーは後ろにサイドバックがいることから、ウイングバック時よりは守備の負担が軽く、ドリブルに長けているが守備に不安のある汰木選手としては願ったり叶ったりのシステム変更となった。
シュートポイントは決勝ゴールの関根選手がトップである他、流石の先制点の興梠選手、また汰木選手が上位という結果に。
2トップ以外にも、サイドハーフの選手が得点を取れているのは好材料。
昨年は兎にも角にも興梠選手に依存していたので。
得点源が分散されれば、相手チームも対策しづらいはず。
汰木選手や今後同ポジションで出場する選手には、どんどん得点を狙っていってほしい。
■最後に
新型コロナウイルスの影響で、リーグ戦は現在中断中。
こちらとしてはワクワクの週末がなくなり、暇になってしまったわけだけど、チームとしては戦術の確認や修正、またケガ人の復帰等が見込めるので、悪いことばかりではない。
中断明けには、また攻撃的なサッカーを、そしてできれば失点の少ない、安心できる試合が観たいな笑
そして私事だが、これまで4年間住んだ広島を3月末をもって離れ、4月より名古屋働くこととなった。
東京勤務となり、埼スタ参戦が多くなることを期待していたが、人生中々そうは上手くいかないもの。
ただ、広島よりは名古屋の方が関東へのアクセスは相当いいし、帰省回数も増やす見込。
その際にはまた埼スタへ参戦したいし、時間があれば関東大学サッカーリーグも観に行きたい。
来季加入内定の大久保選手や、育成出身選手も観たいので。
そんな訳で居住地は変わるけど、これまでどおり、このブログも当初のコンセプトを継続し、ポジティブに捉えて考えていきたい。
データ引用元:Football LAB