シーズンも佳境に差しかかり、これから新シーズンに向けて、いわゆるストーブリーグといわれる選手の加入・退団情報が飛び交う時期となる。
大槻毅監督の今シーズンを持っての契約満了が公式発表になったことは記憶に新しいが、また新たにマルティノス選手がレッズを去ることが公式発表された。
マルティノス選手は2018シーズンから加入。
現時点でレッズでの通算成績は48試合5得点(リーグ戦に限る)。
助っ人選手としての成績からすると、ちょっと物足りないという印象。
マルティノス選手と言えば、183㎝という体躯、そしてその大きなストライドを活かしたドリブル突破が武器だった。
今シーズンの終盤、在籍した3シーズンで最も活躍したと思われる最近では、右サイドのドリブル突破、特に左利きであるため、カットインすると見せかけて縦に突破するドリブルをよく見せてくれていた。
また、カットインしてからのクロスも割と精度が高く、決定機に繋がることもしばしば。
レッズの戦術が最後まで曖昧模糊だったこともあり、マルティノス選手のドリブル突破が攻撃における最大の(というか唯一の)武器となっていた。
ただ惜しむらくは、この躍動期間が短すぎたことか。
上記に長所を記載したものの、試合になるとそれ以上に悪い方向で目立ってしまう点もあり…笑
「プレーにムラがありすぎる」「すぐに痛がって転がる(最近はあんまりなかったかも)」がその代表格かな。
良い時はドリブル突破で対面の相手をキリキリ舞にさせるのだけど、悪い時はトコトン抜けず、かつボールを保持したがる癖があるので、右サイドバックで出場することが多かった橋岡選手にパスせず、ドリブルでこねくり回して好機を逸したり。
また、守備も決して得手とはいえないので、さらりと相手に交わされて失点の機転となってしまったり。
先述のとおり、彼のドリブル突破が唯一の武器となってしまっていたため、イコール彼の試合における出来栄えで試合の結果や内容が大きく左右されていたように感じる。
また、試合中に少し接触しては大げさに倒れ込んでしまい、審判そして味方サポーターの印象も悪くしてしまっていたので、それは残念ポイントではあるけれども笑
ただ、今シーズンは途中から観戦をほぼほぼ止めてしまった私でも、彼の活躍した試合は結構覚えている。
柴戸選手の決勝点をアシストしたコンサドーレ札幌戦とか。
鮮やかなFKを決めたベガルタ仙台戦とか。
彼自身が決勝点を決めたヴィッセル神戸戦とか。
今シーズンは活躍した選手の内のひとりに間違いなく入るであろう。
そんなマルティノス選手、最後に最近全然見ていなかったFootball LABのプレイスタイル指標。
やっぱりドリブルチャンス力が高いのと、何故かロングシュート力がMAX笑
彼以外ではFC東京のアルトゥール・シルバ選手、横浜FCの手塚康平選手の2名と並んでトップの数値。
ロングシュート力の定義が載っていなかったのでよくわからないけど、遠目からバンバンシュートを撃たせていれば、実は結構決まったのかも…?笑
とまぁ冗談はさておき、最近の活躍により、最終的にレッズサポーターからも愛される選手となったマルティノス選手。
これからもそのドリブルで人生を切り拓いていってほしいもの。
3年間ありがとうございました。
データ引用元:Football LAB