今節でリーグ戦も5試合目。
今節の相手、札幌は前節のガンバ大阪戦が新型コロナの影響で中止となったことから、前節から中6日。
対してレッズは失意の横浜F・マリノス戦から中2日。
休養十分の相手に対し、疲労の面や、相変わらず怪我人が多いことから不安も大きかった今節の結果やいかに。
■雑感
[スタメン・サブ]
メンバーは上記のとおり。
宇賀神選手は前節の試合中に負傷した模様で、右SBには阿部選手が起用された。
ボランチは金子選手が初先発。
ベンチには大久保選手と武藤選手が入り、伊藤(涼)選手が外れた。
今日は後半15分位からの観戦。
今節の注目ポイントは、途中出場の伊藤(敦)選手・大久保選手の大卒コンビ。
彼らが入ってから、レッズの勢いが出た。
伊藤(敦)選手は開幕からコンスタントに出場機会を得ているだけある。
ボールを落ち着かせられるし、相手をよく見てボールの置き所を変えられる。
前節のマリノス戦は失点の起点になってしまったが、大卒1年目にもかかわらず、熟年の選手のような動き。
そして大久保選手。
彼の最大の武器であるドリブルで、攻撃にアクセントをつけてくれた。
ドリブルからの被ファールにより、FKのチャンスを演出したほか、終了間際には相手を引き付けてからの山中選手へのパスにより、杉本選手の決定機をお膳立て。
昨シーズンは怪我やチームの不調もあり、本調子ではなかったかもしれないが、一昨シーズン、関東大学サッカーリーグ1部で9ゴール8アシストを遺した実力は伊達じゃないはず。
今節は左サイドでの出場だったが、彼の本領は右サイドからのカットイン。
次の試合でもきっとチャンスは貰えると思うので、更にゴールへの姿勢を見せてほしい。
自身がユニフォームを買った選手が活躍すると、自分も頑張らなきゃ!って気持ちになれるよね。
最近サボりがちの早起き頑張ろう。
では続きはFootball LABデータ更新後にまた。
【2021年3月20日追記】
■データ考察
[チャンスビルディングポイント:チーム・スタッツ]
ペトロビッチ監督率いる札幌だから、やっぱり攻撃力に定評あり。
一方でレッズは、パス数でも遥かに上回られているが、これはこの試合においては、キャンプから取り組んでいる、自陣低い位置からのビルドアップを諦めたことに起因している様子。
試合後の監督・選手のコメントより、この試合はコンディションの差(レッズ:中2日・札幌:中6日)や、リーグ開幕前のキャンプで札幌相手に敗戦したことから、理想のサッカーを捨て、現実的なサッカーに徹したことが伺えた。
つまり、GKの西川選手から、リスクを冒して繋いでいくのではなく、大きく杉本選手目がけてロングボールを蹴り出し、そのこぼれ球を拾うという戦術。
こういうのは、監督により色が出る。
今節の対戦相手、札幌のミハイロ・ペトロビッチ監督は、とにかく自分のスタイルを曲げないことで有名。
だからレッズの監督をしていた時期も、そして現在も、繋いで攻撃的なサッカーを展開するという哲学を貫いている。
リカルド監督も、大敗したマリノス戦でそのスタイルを曲げなかったけど、今節はそれを変えてきたから、自チームの状況や相手チームを見て柔軟に戦術を選択する監督みたいだね。
[チャンスビルディングポイント:個人]
チャンスビルディングポイント:守備_リーグサマリー
ドリブルポイント、途中出場の大久保選手はレッズ内で2位。
途中出場で、0-0の状況だったからスペースがあったとはいえ、ゴールに向かっていくドリブルには期待感バツグン。
欲を言えば、ここに田中選手・関根選手・汰木選手あたりが入ってくるようになれば、より相手を崩せていると言えるのかもしれない。
田中選手は、ドリブルポイントがゼロなのに対し、シュートポイントがトップ。
昨シーズン、大分で8得点していた実績もあり、シュートをしっかり枠内に飛ばす技術を持っている。
後半、ショートカウンターからのシュートチャンスは、明本選手のラストパスが若干マイナス気味になってしまったので、GK正面のシュートになってしまったが…。
あと守備では、やはり槙野選手のポイントが高い。
リーグサマリーでも7位。
なんやかんやで、相手をストップするという点においては、屈指の実力を持っていることがわかるね。
■最後に
試合感覚が短いのは、観る側の人間からすると、試合を多く観られて楽しいけれど、選手としては疲労が蓄積して、本来の実力が出せなかったり、怪我に繋がったりして大変だろう。
明日の川崎フロンターレ戦にて、開幕から続いた連戦はひとまず一段落。
レッズとしては怪我人も複数いるから、次のリーグ戦までに復帰してほしいところだし、逆にこれまで出場していた選手も簡単にはポジションを譲らないような気概を見せてほしいところ。
川崎戦も厳しい試合になるだろうけど、何とかホームで勝点を。
データ引用元:Football LAB