私は人に説明することが大層、苦手な人間である。
社会人・ビジネスマンとしてそれってどうなの?って話ではあるんだけど、現実問題として、それが事実なんだからしょうがない。
とはいえ幸い、それを放っておいていいと考えているほど、頭がお花畑というわけでもない。
説明が苦手ということは、話の組み立て方や、その話の材料つくりというところに問題があるのでは?という考え方から、今回チョイスした書籍がコチラ。
著者は大嶋祥誉氏。
以前も「マッキンゼーのエリートが大切にしている39の仕事の習慣」でもお世話になっている。
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前回記事では紹介しなかったが、大嶋氏は書籍のタイトルにもあるように、「マッキンゼー・アンド・カンパニー」で働いた経験があり、そこでの経験を書籍を通じて、読者に還元している。
マッキンゼーを退社後も、様々な会社を渡り歩き、現在は独立。
組織変革コンサルティング・リーダー開発等に従事しているようだ。
さてさて、そしてこちらの書籍はタイトル通り、入社1年目から読んでおくべきだと思う。
というのも、まず読みやすい。
ロジカルシンキングの方法について、「このようなケースにおいてはこういった考え方が良い」というケーススタディが満遍なく盛り込まれているので、想像がつきやすい。
また、読者への語りかけ方についても、わかりやすいように簡単な言葉や話し言葉に置き換えている工夫がみられる。
例えば、マッキンゼー流ロジカルシンキングの定義として、「クリティカルに考え(深い洞察による自分の考えを持ち)、ロジカルに展開する(わかりやすく伝える)」と、カッコ書き内には、より簡単な言葉を並べ、読者にやさしい言葉にしている。
また、ロジカルシンキングのステップとして、以下のようにも記載している。
- 前提を自分でちゃんと確認する(それは本当?)
- 深く根拠を調べて伝える(~だからそうだよ)
- 自分だけの深い意見を持つ(それ、いいね)
この様に、読者が読みやすい言葉により書かれているため、内容がスッと入ってくる。
個人的に、これからの社会人生活で常に意識したいと思ったのは、「ビジネスで必要とされる会話の基本的4要素」。
それは、
- なんの話なのか(テーマ・論点)
- なにを言いたいのか(結論・趣旨)
- そう言える理由はなにか(根拠)
- なにをしなければならないのか(行動)
の4つ。
ここでも読者向けに、やさしい言葉に置き換えて書いてくれているね。
この4点を相手に伝えれば相手は納得してくれるだろうし、そのうえで相手には何かしらの行動(承認・確認)をとってもらう必要がある。
これを読んで、説明の枠組みが頭にインプットされたから、最近は意識してこれらの要素を書き出して、相談したり説明したりするようにしているよ。
他にも思考法の紹介や、そのためのステップも記載しており、手元に置いて教科書として使っていきたい1冊となっている。
ロジカルシンキングに関する書籍をお探しの方には、是非おすすめしたい1冊だ。