雑感
[試合前]
前節の札幌戦でケガを負った犬飼選手は残念ながら、今シーズン絶望となる重傷。
CBには岩波選手が入った。
前節、良い動きだった松尾選手がレッズでのスタメンデビュー。
一方で、今シーズン主力とみなされていたであろう選手では、柴戸選手と小泉選手がベンチ外となった。
[前半]
主導権を握ったのはレッズ。
相手のプレスにも動じず、GK・最終ライン・ボランチが主となってボールを動かしてビルドアップしていく。
ボールを失っても高い位置からプレスをかけて相手を自由にさせていない理想的な展開。
となると先制点が欲しいところだったが、前半33分に相手最終ライン裏に抜けたユンカー選手が権田選手と交錯。
これがファウルとみなされてPKを得ると、キッカーとなった江坂選手が冷静にゴールへ沈めて先制。
このままスコアレスで推移すると、昨シーズンの様に前掛かりになった一瞬のスキを突かれてやられかねなかったため、これは大きい先制点。
清水の脅威は前線の鈴木選手の推進力くらいで、さしたるピンチもなく1点リードで前半終了。
[後半]
前半同様、主導権を握って試合を進めるレッズ。
このままいけば勝点3はかたいと思われる試合だったのだが…後半8分に落とし穴。
松尾選手のシュートのこぼれ球に突っ込んだ伊藤選手が相手選手の足を払ってしまいイエローカード。
前半にも1枚イエローカードを受けていたため、伊藤選手は退場。
レッズは後半の大部分を10人で戦わざるを得ないという、神戸戦を再現するような展開に。
1点のリードを持っていたため、それを守れれば良かったが、前回のブログにも記載したように今のレッズにはそれを守り切れる守備力は備わっておらず、後半24分にCKから決められて同点。
その後、明本選手と関根選手を同時投入した直後は一旦盛り返しを見せたが、勝ち越し点は奪えず引き分けという結果に終わった。
[試合後]
9試合を終わって3試合で退場者を出している様では、勝点を取りこぼすのは当たり前。
今節の伊藤選手に関しては、1枚イエローカードを貰っているにも関わらず、あのプレーは軽率すぎたと言わざるを得ない。
これまでの試合で、「勝点を取りこぼした」ことはあっても、「勝点を拾った」試合はない気がする。
それは大抵、「退場者を出して自滅」か、「先制したのに追いつかれるor逆転される」試合ばかりだから。
昨シーズンもそうだったが、試合運びがあまり上手くないように思える。
若い選手が多いチームなので仕方ない面はあろうが、同様の展開ばかり続くと、本格的に上ではなくて下を気にしなければならなくなってしまう。
次節のFC東京戦は現地観戦予定なので、今度こそスカッと勝利してほしいところ。
ポジティブ面を挙げれば、安居選手と宮本選手の大卒ルーキーコンビが数的不利という状況ながらも堂々とプレーできていたことか。
宮本選手は効果的なオーバーラップから、モーベルグ選手への決定機へとつながったパスを供給していたし、安居選手もパスコースにしっかりと顔を出してビルドアップに貢献した。
データ考察
[チャンスビルディングポイント:チーム・スタッツ]
恐らく退場者を出していなければ、もっとレッズが圧倒していた試合になっていたはず。
退場者が出てからしばらくは、圧倒的に押し込まれていたにもかかわらず、ボール支配率はレッズが上。
ただ、前節に引き続き得点はPKによる1点のみ。
前線の役者は揃っているだけに、もっと2点3点取れるポテンシャルはあるはず。
シャルク選手も加入・合流したし、あまり好きではないけれど、前線をユンカー選手・モーベルグ選手・シャルク選手で固めるのもアリかもね。
[チャンスビルディングポイント:個人]
退場者を出してからは守勢に回ってしまったため、あまり持ち味は出せなかったが、松尾選手は大畑選手とのコンビで左サイドを活性化。
ドリブル突破のシーンはあまりなかったが、伊藤選手の退場直前にユンカー選手・モーベルグ選手と並走して完結させたカウンターのシーンは迫力があった。
今節の様に先制し、相手が前に出てくれば彼らのカウンターはより迫力を増すはずなので、次節以降にそれが炸裂することを期待。
データ置き場
[試合ハイライト]
[チャンスビルディングポイント:チーム内ランキング]
[ベストイレブン]
データ引用元:Football LAB