嬉しいし、喜ぶべきだけど、レッズにとってはかなり痛手となる、松尾選手のKCVウェステルロー(ベルギー)への移籍。
松尾選手は横浜FCから2022シーズンに加入。
シーズン当初は怪我か、はたまたコロナ罹患による影響か、中々勇姿を見られなかった。
シーズン中盤から徐々に出番を得始めると、期待通りにスピードに乗ったドリブルでチャンスメイク。
チームの勝利に貢献するとともに、リーグ戦第22節の清水戦でレッズでのリーグ戦初ゴールをマーク。
決定機逸もそれなりにあったものの、最終的に4ゴール3アシストという成績を残した。
リーグ戦の得点やアシスト以外でも、ペナルティエリア内で相手のファウルを誘発してPKを獲得したり、AFCチャンピオンズリーグでは、準決勝までで6得点をあげて決勝進出に貢献していたり。
リーグ戦の得点・アシストの数字だけでは評価できない貢献があったように思う。
また、その怖いもの知らず、そして独特の世界観を持っている様な人間性や、レッズ下部組織出身ということもあり、レッズサポーターからの人気も上位にあった…のではないかと思っている。
そういう意味では、戦力的なダウンという面は勿論のこと、そのキャラクター(チームにおいてどういう影響を及ぼしていたかはわからないけど)を好意的に捉えていたサポーターに関しても、痛手となる移籍だね。
また田中達也氏以降、目立った活躍をした選手がおらず、イマイチ定着していなかった背番号11。
2代目田中達也選手(現福岡)もわずか1年でその番号を手放していってしまったが、松尾選手も1年のみとなってしまうとは…笑
改めてプレースタイル指標を確認するけど、やはりこのドリブルチャンス力が抜けてしまうのは大きなマイナスだよなぁ。
リーグ全体でも、このドリブルチャンス力は6位に当たっており、彼の上には5人しかいない(うち1人はモーベルグ選手だけど)。
中央突破だけでは状況を打開できないときは、サイドから崩すことが基本。
そのサイドから、独力で突破を図ることができる矢を失うことになるので、ウェポンを1つ失ってしまうことになる。
ドリブルチャンス力では松尾選手に匹敵する大久保選手(16ポイント)がいるとはいえ、前々から考えている様に、私は大久保選手は右サイドで使え派なので…。
現状、左サイドは関根選手やシャルク選手の奮起に期待、ということになるかな。
あと、スカウトさんには明治大学の佐藤恵允選手には唾つけといて欲しい。
今年の大学サッカーにおける目玉だと思う。
さて、松尾のドリブルをもっとレッズで観たかったのが本音だけど、彼の夢である海外挑戦、これは素直に応援したい。
武運を祈る。
文春砲には触れません笑
データ出典元:Football LAB