基本情報
- タイトル:ウチダメンタル 心の幹を太くする術
- 発行日:2021年8月5日
- 出版社:幻冬舎
- 著者:内田 篤人
内容
元サッカー日本代表、内田篤人氏による、ウチダメンタル解説本。
内田氏が主にプロサッカー選手として歩んできた人生で、メンタルといかに向き合ってきたか。
内田氏いわく、そんな彼のメンタル術はウチダメンタルと呼ばれる。
その定義と、考え方について彼自身の言葉で語られた本。
一部、著名人との対談や、著名人から見た内田篤人評も。
オススメする人
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内田篤人氏が好きな人
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鹿島アントラーズサポーター
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メンタルコントロールに興味がある人
鹿島アントラーズにまつわる話がそこそこ多いので、アンチ鹿島の方々はご注意を笑
私もレッズサポーターだから気持ちよく読めない部分は割り切ったが笑
感想
元含め、プロサッカー選手の書籍は何冊も読んできたから、主張は大抵似通っていて、表現が異なるという認識だと思っている。
そしてその主張に対し、特に異論はない。
内田氏は、メンタルを上下で判断しており、その振れ幅を限りなく小さくすることで、安定したパフォーマンスを出せると考えている。
これは言い換えれば、「ブレない」ということ。
自分にしっかりとした軸を持ち合わせており、判断基準がコロコロ変わらない。
だから、並大抵のことでは動じない。
いいことがあっても、悪いことがあっても、淡々と受け入れて次の行動に移すことができる、前進することができる。
それが、「ブレない」ということだ。
海外のトップで活躍する(した)選手や、Jリーグの第一線で活躍した選手は、こういう技術を体得している。
本田圭佑選手、長友佑都選手、長谷部誠選手、岡崎慎司選手、川島永嗣選手、遠藤保仁氏など。
先日、書籍を読破した小野伸二氏もそうなのかもしれない。
彼は、最後の瞬間までサッカーが楽しくてしょうがない、というタイプだったようだから、ちょっとニュアンスが異なるかもしれないけど笑
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彼らは、メンタルが一定にある、もしくはそう見える。
その一定が、高いところにあるのか、低いところにあるのかはそれぞれによる。
例えば、本田圭佑選手は高いところ、内田氏や遠藤保仁氏は低いところ(淡々とやるタイプ)、長谷部選手はその中間、という具合。
高度は別にして、その上下が少ない。
それが、常に高いパフォーマンスを維持できることに繋がっている。
なぜならば、サッカー(もちろんサッカー以外の行動すべてに言えるが)において、メンタルは切り離せないものだから。
それが、彼らが長い間、海外やプロサッカー選手の第一線で活躍できた要因だ。
ウチダメンタルのキーワード
- 受け入れる
ネガティブな事象があっても、「そんなもの」と割り切って受け入れる。
メンタルの下げ幅を小さくする狙い。
ただし、ポジティブな事象があっても、心から喜べないというデメリットがある。
- 考える
自分に合うメンタルコントロール術を考える。
他者のやり方を取り入れるのは結構だが、自分に合わないものを漫然とやり続けても意味がない。
自分には何がベストなやり方なのかを、常に考えながら試行錯誤する。
- 保険をかける
昔はこういった考え方ができなかった。
プランBを持たず、ひたすら自分はこうすべきなのだ、という「一方通行の」一本道しか見えなかった。
ただその場合、その道が塞がれてしまったら?切れていて先がなかったら?
もう退路もなく、八方ふさがり。
そんな状況で、メンタルの下げ幅が大きくならないわけがない。
だから、プランBをしっかり持っておく。
- 積み重ねる
自己投資を積み重ねることにより、様々なことに対応できる器を広げる。
読書・日記・資格勉強・新聞読込・筋トレ・RUN…。
また、それを書き残すことで可視化できるようにし、踏ん張る時の糧とする。
…これは、「考える」によって今一度確認した「ゼニヤメンタル」の方法。
繰り返すが、大切なのは、自分に合ったメンタル術を実践すること。
だから、私はゼニヤメンタルをこれからも試行錯誤するつもり。