和製コルドバが追いかける、赤き血のイレブン達。

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【書籍レビュー】「同校サッカー部の歴史と出身者の情報はたっぷりだが…」組織の中で個を生かす京都橘イズム

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本屋さんをぶらりしていて、久しぶりにサッカー選手の自伝でも読もうかと思っていたところ、こちらの書籍が目に入る。

 

通常ならそこまで惹かれないと思うけど、レッズに2022シーズンから加入する木原選手は、同校の出身。

 

これは、彼に関する新しい情報が手に入るのでは!?という動機で購入。

 

著者は、同校サッカー部監督の米澤一成氏。

 

京都橘高校サッカー部立ち上げの際から監督を務め、同校を全国高校サッカー選手権において、最高準優勝という成績を残している名将である。

 

そしてこの書籍には、その教育メソッドが綴られている…と思ったのだが、読破してみた感想として、この書籍の購入をオススメするのは、「同校サッカー部の歴史に興味がある人」「同校サッカー部出身の選手の裏側に興味がある人」としたい。

 

というのは、書籍の内容の多くは以下であるため。

 

  • 米澤一成氏の生い立ち~同校サッカー部監督就任⇒活躍
  • 著者から見た同校出身サッカー選手の高校時代の様子や人となり
  • 同校サッカー部におけるインターハイや選手権の戦いぶり

 

あとは、同校サッカー場が2022年3月から芝になるってこととか、京都橘高校が目指しているサッカー像とか、いわば宣伝みたいなものかな。

 

だから、教育メソッドみたいなものはあまり書かれていなかった印象。

 

高校サッカーによる教育メソッドであれば、國學院久我山高校サッカー部の書籍が抜群で面白かったな。

 

「サッカーで日本一、勉強で東大現役合格」ってやつ。

 

ブログにレビュー書いてないのが悔やまれる…。

 

ま、そんなこんなで正直内容は期待外れだったけど、レッズサポーター向けの情報も2点あり。

 

1つ目は勿論、書籍購入の動機にもなった木原選手のことについて。

 

木原選手について、監督として彼を最も知っている著者の評価は以下。

 

  1. 性格めっちゃいい。人に好かれるタイプ。彼と一緒にプレーしたいという気持ちで、J下部組織から何人か同校への進学を決めたほど。
  2. 身体的な素質はずば抜けている。サッカー部でスポーツテストをすると、パワーや瞬発力の値が頭一つ抜けていた。
  3. レッズへの練習参加前後でゴールに対する姿勢が大きく変化。あるレッズの選手は「練習参加して暫くしてから凄くよくなった」と評したそう。

 

これ見ると、伸びしろは抜群にありそうだから、最もお手本となりそうな興梠選手が移籍してしまったのは痛かったかなぁ…。

 

ただそれでも、ユンカー選手や江坂選手といった、いろいろなタイプの選手がいるから、どんどん吸収して、レッズを背負うストライカーに成長してほしい。

 

2つ目の情報はオマケみたいなものだけど、全国高校サッカー選手権で、同校と市立船橋高校が激突した時の写真に、見覚えのある顔が。

 

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金子選手 7番は原輝綺選手?

 

www.zeniya47.tokyo

 

何の因果か、今シーズンは京都に戦いの場を移す金子選手でした。