和製コルドバが追いかける、赤き血のイレブン達。

浦和レッズと読了書籍についてマイペースに綴ってまいります。

【書籍レビュー】「なかなかに不思議な人物像」破局

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会社の同僚から勧められたシリーズ。

 

なんでも芥川賞受賞作なのだとか。

 

主人公について、明確に文章で紹介されているわけではないが、描写されていることは以下の通り。

 

・名前は陽介(苗字は明かされないため不明)

・大学4年生

・ラグビー経験者であり母校(高校)のコーチを務めている

・麻衣子という彼女がいる

・膝というニックネームの友人がいる

 

当初の上方だとこれくらいかな。

 

話が進むにつれて、勿論多少変わってくるけど。

 

主人公の性格を窺い知る機会はあまりない。

 

主人公自体の発言が少ないから。

 

ただ、ラグビーに懸ける情熱は相当なものがあるということと、性欲に関してはとても正直なこと、あと現実的な考え方をするということが挙げられる。

 

ラグビーに関しては、その練習や試合に取り組む姿勢に関して、入部当初から他の部員とは一線を画していたと評され、同校史上初の準々決勝進出を果たした。

 

また、現在はその経験や育成指導に関する手腕を評価されたのか、同校のコーチを務めているようである。

 

指導方法はスパルタ、と言える描写がされている。

 

タックルの方法がいつまでもわからない新入部員に対して、休憩をはさみつつとは言え、できるようになるまでいつまでもやらせようとしたり、筋力トレーニングのメニューを限界を超えてやらせようとしたり。

 

同校の目標が準々決勝を突破するということであるため、あながち間違ってもいないが、どうやら部員からは指導方法に対して陰口をたたかれていた様子。

 

また、監督である佐々木の指導方針は割と緩かったようであるため、彼の指導方針には疑問を抱いていたが、最後まですり合わせることができずじまいであり、しまいには佐々木のことも見下していた節があった。

 

つまり、ラグビーに関していえば、情熱がある一方で、それを他者に押し付けすぎており、かつ他人からそれが理解されないことについて、自分を正と信じてマウントを取ろうとしていた。

 

逆に、女性に対してはかなり低姿勢。

 

当初の彼女である麻衣子、後の彼女となる灯については、彼女らのことを優先で考えている。

 

麻衣子には政治家になりたいという夢があるため、会いたい日でも付き合いで権力者の人と食事をしなければならなければそれを優先しているし、最終盤では灯がセックス中毒のようになってしまったが、それでも彼女の希望を叶えようと、そのために食事に気を遣ったり、サプリを使ってみたり。

 

読み返してみると、陽介は男性には厳しいが女性には優しいようだね。

 

赤の他人でも、男性には結構厳しい態度を取ったり、心の中で毒づいたりしてる。

 

だから極論、女好き…とでもいえるのかもしれない。

 

だけど最終的には、その女性により彼の人生が狂ってしまうことになる。

 

灯と付き合っている時に、麻衣子と不貞行為をはたらいたことを咎められ、彼女を引き留めようとする流れの中で、陽介を止めようとする男性に危害を加えてしまい、警察のお世話になることに。

 

ただこの本自体が、何を言いたかったのかと考えると…イマイチわからないというのが正直なところ笑

 

性欲によって人生は狂ってしまうということを言いたかったのか、最後のシーンが麻衣子の夢の内容と似ていることから、彼女が陽介の未来を予見していたということなのか、私達も自然とマウントをとって優越感に浸っているということなのか。

 

また、所々に話とは全く関係なさそうな描写や陽介の感情が書かれているのも、わかる人にはわかるのかもしれないけど、私にはよくわからなかったなぁ。

 

ノンフィクションであれば、推理小説とかの方が好きかな。